大学合格に向けて 夏に終わらせたいこと【英語】 1

 いつもより長い1学期も終盤に差し掛かり、いろんな塾や予備校で夏期講習が始まりました。

 古賀塾でも、いつでも始められる1週間の夏期講習を行っています。「克服したい科目・単元がある人」「学習習慣を身につけたい人」「受験までの戦略を知りたい人」「部活を引退し、逆転合格に向けて走り始めたい人」など、どんな人でもお気軽にご相談ください。

 さて、今回は、高校3年生向けに、この夏に取り組んでおいて欲しいことをお伝えしていきます。

 これまでにも何度もお伝えしてきていますが、重要なのは、とにかく
  ①単語/熟語を覚えていること
  ②文法/構文(英文解釈)が固まっていること
です。

 この2つは、「英語の成績が伸びない」という悩みだけでなく、秋以降には「長文を読むのが早くならない」という悩みに形を変えても登場してきてしまいます。

単語/熟語を覚えよう

 学校で指定されている単語帳で構わないので、とにかく早急に覚えてしまいましょう。

 秋以降は長文読解や過去問演習をしていきます。本来、復習として「問題の解き方」や「音読」などに時間を使いたいのに、単語の意味を調べたり確認することに時間をとられていると、それが難しくなってしまいます。

 何度も何度も繰り返し書いて声に出して、小テストをして、『反射で』意味が言えるようになるまで、頑張ってください。

 頭ではなく脊髄に刻むように。
 0.1秒で意味が思い浮かぶように。
 150問の単語テストを5分で解ききれるように。

スピードへのこだわり

 なぜ、そんなにスピードにこだわるのか。ここで、少し考えてみます。

 英単語を見て意味を思い浮かべるまでに0.2秒かかる人と、0.1秒かかる人。共通テストの試行テストに出てきた約5,400語を読む間に、5,400秒、つまり9分の差になってしまいます。

 続いて、もう少し、ありそうな仮定を。
   A:5,400語がすべて0.1秒で意味が思い浮かぶ受験生
   B:5,400語のうち、4,400語は0.1秒で意味が思い浮かぶけど、
      残りの1,000語は思い出すのに1秒かかる受験生
を比較してみます。なお、この2人が持つ単語以外の力(たとえば構文をとる力など)は同じだとします。

 ある1,000語を読む際に、1語あたり0.9秒の差が生じます。これは計算してみると、これは900秒、つまり15分の差になります。

 確かに乱暴な論法であることは認めます。しかし、ある程度の真実は含まれていると思います。
 ましてや今年度は、センター試験から共通テストに変わり、長文の数が増え、語数も1,000語近く増えました。去年以上に「模試で最後の長文まで間に合いませんでした」と言っている人が多い気がします。
 いわゆる『速読』に挑戦するのではなく、案外、こういう単語のやりこみがポイントかもしれません。リスニングにも、きっと影響があります。

 決して大げさではなく、8月中に単語や熟語を覚えられたかどうかが、志望校への現役合格を分ける最初のポイントになると思って取り組みましょう。

 続きます。

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