大学合格に向けて 夏に終わらせたいこと【数学/理科/過去問?】
先ほどは、英語を公開しましたが、そのまま数学と理科について話をします。
数学は「教科書の例題」と「計算練習」
難関理系を志望していると、夏に背伸びしたくなります。
その気持ちはとてもよく分かります。過去問の中から数題にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
ですが、難しい問題集に取り組む前に、して欲しいことがあります。それは
教科書を通読すること
(例題をすべて解き直すこと)
です。
これは、今の偏差値などに関係ありません。とにかく大切なことは教科書に書かれています。
そして、もう1つは計算練習。
数学が不安だという人は、計算用の問題集に取り組んだり、教科書傍用問題集のA問題に時間を図って挑戦したりすると良いでしょう。
そのとき、自分がどういうパターンでミスをしてしまいがちなのかが分かると、なお良いですね。
数学が得意だったり、あるいは旧帝大や医学部を目指す上級者は、計算ドリルとして、センター試験の過去問を活用しましょう。
単元が明確に分かれていて分野をまたぐ融合問題が出ないので、どの単元の基本が定まっていないのかをチェックすることができます。
理科も「教科書の例題」と傍用問題集
理科は、現役か浪人か、現役でもどのくらい理科の学習が進んでいるかによって変わってくるので一概には言いにくいですが、基本的には数学と同じだと思って良いでしょう。つまり、教科書を読み返したり例題を解いたりすることが最優先、ということです。
ある高校では、高1の頃から、長期休暇になるたびに「習ったところまで」が宿題として出されていたそうです。具体的に言えば、
高1の夏休み → 問題集の1番〜100番
高1の冬休み → 問題集の1番〜300番
高1の春休み → 問題集の1番〜400番
高2の夏休み → 問題集の1番〜500番 ………
という感じです。
今までに挑戦したことがなかったとしても、基本問題だけでもやってみるのも良いのではないでしょうか?
上級者は、入試レベルの問題集や過去問に挑戦しつつ、センター試験の過去問をドリルとして取り組みましょう。
過去問は、いつ始めるのか
独立した記事にしようかとも思いましたが、まずはここで。
こんなにも教科書を強調していると、
「夏に過去問に挑戦しなくて良いのか」
「いやいや、過去問は秋からでしょ」
なんて声が聞こえてきます。
もちろん、個人差(学力差や志望校の違い)があることは確かです。そんな中でも多くの人に共通する目安を考えると、
『解説を読んで理解できるか』
だと思います。
過去問に挑戦して、どのくらい解けるか、が基準ではないことに注意してください。仮に解けなくても、解説を読み、悔しい思いを出来ることが重要です。
「あの授業で先生が言ってた!」「こっちの参考書でやった!」ということが思い浮かぶような状態で、過去問演習をスタートしましょう。
もちろん、時期的なことを考えれば、10月の中下旬からは過去問をスタートしておきたいです。
10年分を解くにしろ、5年分を2周するにしろ、短くとも10週間は過去問に挑戦する期間を確保したいですよね。
12/31の10週間前は10/22です。どんなに、どんなに遅くても
□10/15までを目標に
□英語なら単語・熟語・文法・長文の基礎
□数学や理科なら教科書の例題と受験の典型問題
を完成させておく必要があります。
このブログを書いているのは7/30。残りは77日、11週間。5教科7科目なら、単純に考えてしまえば10日ずつで各科目の基本を固め、過去問の解説にしがみつくことができるような状態を目指すことになります。
これだけの詰め込みを達成するためには、映像授業を駆使しつつ、個別最適化された作戦を立てて遂行する必要があります。信頼できる人に相談し、全力で取り組んでいきましょう!
古賀塾でも、相談会(面談)は随時、実施しています。生徒は定期的に行っていますが、そうでない方もお気軽にご相談ください。
