大学合格に向けて 夏に終わらせたいこと【英語】 2

 めずらしく、今回は続きものです。
 前回、夏に終わらせておきたいこととして
  ①単語/熟語を覚えていること
  ②文法/構文(英文解釈)が固まっていること
のうち、①について書きました。

文法/構文(英文解釈)を固めよう

 この2つは、正確に英文の意味を理解するために、ひいては早く読めるようになるために必要です。

 主語と動詞が分かり、意味のカタマリがとれ、それらを説明できるようになることを指します。このあたりの理解を明示的に問うてくる入試問題は、整序英作文や、下線部和訳問題のようなものです。

 構文を正しく把握できるようになる(英文解釈ができるようになる)ことは、英文の正確な意味を把握するための「フォーム作り」に似ています。

 どんなスポーツでも、フォームが崩れたままがむしゃらに練習を続けては、それが大きな成果に繋がることは滅多にありません。
 フォームがでたらめなまま走り込むよりも、たとえ最初は少し遅くなってしまったとしても、正しいフォームで走る練習をしてから走り込むほうが良い記録に繋がります。

 なお、構文(英文解釈)の勉強をしているときは、単に「英語→和訳の確認」で終わらないようにしてください。

 生徒によく言っているのですが、自分の【和訳】と講師の【和訳】を比較しても、英語の勉強にはなりません。(直前期に下線部和訳問題の対策をしているなら話は別です。)

答え合わせのときに重要なのは
   「自分がとった【構文】と講師がとった【構文】は一致しているか」
   「そのように構文をとった【プロセス】は一致しているか」
です。

 そして、和訳を確認して終わるのではなく、その場ですぐに何度か音読すること。できれば、テキストやノートを見ないで口に出してみること。意外と言えないはずです。
 そこを踏ん張ってこそ、構文(英文解釈)の勉強です。ノートに書き出す練習まですれば完璧でしょう。このような練習を「複文」と言います。

 あとは何度も何度も音読を繰り返して体に染み込ませていってください。

英語の基本を 夏に固められるかが勝負

 どの大学受験生もそうですが、特に私立文系を目指している人は、8月末の段階での「ライバルとの英語の得点差」に気をつけてください。

 夏の時点で、すでに社会の勉強が本格化している受験生は多くないと思います。ということは、夏から社会を頑張る人と、もう少し後から社会を頑張る人に分けられます。しかしこの違い、もっとはっきり言ってしまうと、
  ・8月末に英語の勉強は一区切りついて
   社会の勉強をスタートできる
  ・英語の勉強が秋までかかってしまい
   社会の勉強をスタートするのが遅れてしまう
というものです。

 8月末での英語の得点差が、入試では社会の得点差として出てきます。そういうつもりで取り組んでいきましょう。

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