こんにちは。数学の予備校講師兼学習アドバイザーの山﨑です。

今回は、九州大学に最も近い予備校である「古賀塾」のノウハウを少し紹介します。

九州大学を志望している高校生、浪人生の方の参考になれば幸いです。

今回の記事は、九州大学の2次試験において数学をつかう理系(数Ⅲ)に向けた内容になります。

数学Ⅲが必要な九州大学(前期)の学部・学科

九州大学の2次試験において数Ⅲが必要な学部や学科は以下の通りです。

学部学科数学Ⅲの必要性
理学部全学科必須
工学部全学科必須
農学部全学科必須
芸術工学部全学科必須
医学部医学科必須
医学部生命科学科必須
医学部保健<放射線技術科学>必須
医学部保健<検査技術科学>必須
薬学部全学科必須
歯学部全学科必須

学部ごとの偏差値と共通テスト得点率

河合塾のKei-net(https://www.keinet.ne.jp/)より各学部の偏差値をまとめます。

  • 理学部: 物理 57.5、化学 55.0、地球惑星 57.5、数学 55.0、生物 57.5。共通テスト得点率は約75%。
  • 医学部: 医 67.5、生命科学 57.5、看護 52.5、放射線技術科学 52.5、検査技術科学 52.5。共通テスト得点率は約87%(医学部医学科)。
  • 歯学部: 歯 57.5。共通テスト得点率は約74%。
  • 薬学部: 創薬 60.0、臨床薬 60.0。共通テスト得点率は約77%~79%。
  • 工学部: Ⅰ群 57.5、Ⅱ群 55.0、Ⅲ群 55.0、Ⅳ群 55.0、Ⅴ群 57.5、Ⅵ群 57.5。共通テスト得点率は約75%~77%。
  • 芸術工学: 環境設計 55.0、インダストリアルデザイン 57.5、未来構想デザイン 55.0、メディアデザイン 57.5、音響設計 60.0。共通テスト得点率は約76%~81%。
  • 農学部: 生物資源環境 55.0。共通テスト得点率は約72%。

合格目標点数

九州大学合格のための目標点として、共通テストで約80%、二次試験で約60%程度の得点率が目安とされています。ただし、これは一般的な目安であり、学部や学科によって異なるため、具体的な目標設定には各学部の過去の入試データや傾向を参考にする必要があります。

九州大学の入試は、共通テストの得点だけでなく、二次試験の成績も非常に重要です。特に理系学部では、二次試験の難易度が高く設定されているため、共通テストで高得点を取るとともに、二次試験に向けた対策もしっかりと行う必要があります。

これらの情報を基に、九州大学合格を目指す受験生は、自分の得意不得意や学部の特性を考慮しながら、適切な目標点数を設定し、計画的に対策を進めることが重要です。

九州大学理系学部を目指す人の共通テスト(数学)目標点

共通テストで全体で約80%を目標にするのであれば、理系科目、特に2次試験でも使う科目で稼ぐことをおすすめします。2次試験で使わない科目は、共通テストの勉強だけをするわけなので、できる限り時間を掛けないようにするのは効率的です。

そういう意味では、2次試験でも使う科目で共通テストの得点を稼ぐ戦略がいいでしょう。

ただ、今までの共通テストの傾向を考えると90%以上を数学で狙うのもあまりおすすめしません。高得点を狙うとどうしても問題を捨てることができなくなるので、目標を85%くらいにとどめ、時間のかかる問題は後回しにするくらいかちょうどいいと思います。

九州大学理系学部を目指す人の数学の勉強法

九州大学理系学部を目指すのであれば、兎にも角にも数学の基礎力をつける必要があります。

現状の力にもよりますが、学校の定期試験レベルであれば問題なく平均点以上は超えている人であれば、以下の順で勉強するといいと思います。

基本は学びエイドを利用した学習計画になっております。

※学びエイドについてはこちらを参考にしてください。

学びエイドを使って知識を定着

個別指導の古賀塾では、学びエイドを利用して知識をインプットした上で、入試問題集での演習を行うようにしています。

古賀塾のスタッフは、もともと東進衛星予備校で校長として生徒指導をしていた経験があり、映像授業の強みを非常によく知っています。また、自分らが高校生のときも同じく東進衛星予備校で学んでいたので、いい部分や弱点も含めて知っております。

映像授業を使うのには以下の理由があります。

中学生にはよくある傾向ですが、高校生や浪人生であったとしても、自力で解けなかったときに、解答・解説を読んで理解したつもりになってしまっている人が多いです。

これでは、すぐに忘れてしまい、同じような問題で再び間違えることになります。

この状態を避けるためには、授業をきちんと聞くことが重要です。

考え方から丁寧に解説してくれるので、正しい解き方や考え方が正確に分かります。

特に、「なぜ」の部分をしっかりと聞くようにしましょう。

結局、点数が伸び悩む原因は、学びエイドなどの授業を受けずに、自分だけの判断で分かったつもりになってしまっていることではないでしょうか。

以下、学びエイドを主軸とした九州大学の数学を解けるようになるルートを紹介します。

【受講ルート】

①香川亮の一冊逆転 数学Ⅰ・A Core

②香川亮の一冊逆転 数学ⅡCore

③鳩場通弘の数学ⅡB導入

④鳩場通弘の数学Ⅲ導入

⑤鳩場通弘の入試演習

⑥岡安実の数学演習 中級編【数学ⅠA・ⅡB】

⑦岡安実の数学演習 中級編【数学Ⅲ】

入試問題集で演習

学びエイドを使って知識をインプットした後は、入試問題集で演習をしていきます。

個別指導の古賀塾では、古賀塾オリジナルの演習問題集で対策を行っていますが、市販の入試問題集でも十分です。

九大の理系数学15カ年で演習

九州大学の過去問演習もしっかりと行いましょう。

九大の理系数学15カ年は、単元別に編成されているので、使いやすいです。

勉強するときは、C問題を飛ばして、A問題とB問題を先に演習するといいと思います。

本番で半分以上を目標にしているのであれば、A問題とB問題がしっかりと解ければ問題ありません。確実に得点できるように演習をくり返しましょう。

数学を得点源にしたい人は、C問題を解き、大阪大学や名古屋大学のようなその他の大学の過去問等で演習するといいと思います。

まとめ

九州の中でも難関大学である九州大学の理系学部に合格するためには、数学の攻略が不可欠です。数学をできるようにするためには、わかったつもりをなくすこと。

また、数学は身に着くまでに非常に時間が必要な科目でもあります。

受験に向けて、早いうちから対策を始めるようにしておきましょう。

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投稿者プロフィール

山﨑 翔平
山﨑 翔平
個別指導の古賀塾の塾長。医学部予備校「メディカルラボ」、Z会グループ「アオイゼミ」などで講師経験と東進衛星予備校の校長としての教務経験をもっています。
入試問題の作成や模擬試験の作成、参考書やタブレット教材などの教材作成やマイナビ「中学受験受験ナビ」https://katekyo.mynavi.jp/juken/ などでの連載も行っています。
担当した子ども達に「しっかりと寄り添って自立させる」をモットーに親身になって指導をする先生です。