今年度に私立大学を受験する方はもちろん、次年度以降に大学入試で私立大学を受験する可能性がある方向けに、入試期間中の過ごし方をイメージできるようにしたいと思います。

私立大学は複数校・複数日程受験がスタンダードです。

私立大学を受験する方は多くが複数受験します。今回の記事では、国立大学がメインで、私立大学は滑り止めのために1、2校しか受験しないという方を想定していません。私立大学への進学も考えている、あるいは、第一志望である方の過ごし方について参考にしていただければと思います。

前期日程以外にも系統別などの受験方法があります。福岡大学を例に考えると、福岡大学の一般入試には前期・後期の日程の他に、系統別入試という方法で受験できます。福岡大学の選抜方式を紹介します。

福岡大学の入試方式の概要

  • 総合型選抜: いわゆるAO入試で、特定のテーマに基づいた活動や成果を評価します。
  • 学校推薦型選抜: 学校の推薦に基づいて入学する方式です。
  • 一般選抜: 一般的な受験生が対象で、さまざまな日程と方式があります。
  • 特別選抜: 留学生や社会人など、特定のグループを対象とした入試です。

入試日程の種類

  • 系統別日程: 3科目400点満点で受験し、傾斜配点方式を採用しています。全国15会場(医学部は4会場)で実施され、同一系統の学科については1回の試験で複数学科を併願可能です。
  • 前期日程: 3科目300点満点で受験し、学部・学科によって試験日が異なります。最大で5回受験可能で、同一学科併願も可能です。
  • 前期日程・共通テスト併用型: 前期日程と共通テストの両方を受験する人のみ出願可能です。
  • 共通テスト利用型: 共通テストの点数のみで合否が判断されます。Ⅰ期からⅢ期まであり、それぞれ出願締切が異なります。
  • 後期日程: 2科目200点の総点で合否が判断される最後の試験です。併願はできません。

出願の参考例

  • 学部にこだわりがない場合は、全ての日程に出願し、各日程で1~2学科を併願することがスタンダードです。
  • 学部にこだわりがある場合は、同一の学部・学科を系統別日程・前期日程どちらも受けるのが理想的です。

連日の入試対策

系統別日程や前期日程、そして前期日程を複数の学部で出願するとなると、福岡大学だけでも入試は続きます。たとえば、経済・商学部に進みたいと思っている場合、2024年の入試を参考にすると、2日(系統別)→3日(商学)→4日(商学)→5日(商学)→6日(経済)→11日(商学)のような受験をすることになります。3月7日には後期入試があります。このようにほぼ毎日入試があります。九州産業大学のような大学も併願することが多いので、本当に毎日です。

その日の入試が終わったら、とにかくやり直しをしてください。すべての教科とは言いませんが、数学や理科などの理系科目と英文法、社会は確実にやり直しをすること。英語や国語についても、試験中に引っかかってしまった部分については確認するようにしておきましょう。

まとめ

今年度受験がある方は、頑張ってください。質問などはしっかりと先生にしましょう。前もって先生に時間の都合を確認しておくと良いでしょう。次年度以降で受験をする人は、他人事と思わず、試験期間はこんな感じだとイメージしておくと良いかもしれません。

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投稿者プロフィール

山﨑 翔平
山﨑 翔平
個別指導の古賀塾の塾長。医学部予備校「メディカルラボ」、Z会グループ「アオイゼミ」などで講師経験と東進衛星予備校の校長としての教務経験をもっています。
入試問題の作成や模擬試験の作成、参考書やタブレット教材などの教材作成やマイナビ「中学受験受験ナビ」https://katekyo.mynavi.jp/juken/ などでの連載も行っています。
担当した子ども達に「しっかりと寄り添って自立させる」をモットーに親身になって指導をする先生です。