「高3になり受験対策をはじめたが化学は何から手を付けていいのか分からない」、「去年の入試では化学が足をひっぱってどうにか対策したい」、「社会人で編入試験を受けるために化学を数年ぶりに学習したい」など、大学受験の化学を基礎から独学で対策したい方に向けて、おすすめの学習法と参考書・問題集をご紹介します。

化学は「理解が半分、暗記が半分」

化学は暗記科目だからただ覚えればよい、と聞いたことがあるかもしれません。しかし、これは正しくありません。

それは、理論分野をはじめとして定義や法則を原理から理解しなければまったく分からない範囲もあるからです。また、暗記が中心と思われがちな無機・有機分野ですら、共通する性質を整理し理解することが必要な範囲もあります。

その為、化学は原理からの理解が求められる部分が半分、暗記が必要な部分が半分と言われるのです。

独学で化学を対策するには、「映像教材」と「参考書・問題集」を併せて活用しよう!

化学を初歩から独学で学習しはじめようとすると、まずぶつかる壁が「専門用語」・「難しい文章」でしょう。例えば、高校の教科書を読んでみたけど何を言っているのかさっぱり分からない、という話をよく聞きます。

では、どうすれば効率良く化学を学習できるのでしょうか。シンプルな答えですが、「ぜんぜん分からない状態から学習しない」ことが1つの解決策になります。

そのために、「映像教材」を活用しましょう。映像教材は、まとまった内容を短時間で大まかに学習できるという点でメリットがあります。まず映像教材を利用することで、何を理解すべきなのか・何を覚えるのかといった「知識のマップ」を作ることができます。

次に重要なのが、映像教材で分からなかった事項を解決し定着させることです。

ここで重要なのは、学校や塾の先生に質問することです。

映像教材では、講師に対して質問することはできません。

きちんと理解しないで進むと、土台がしっかりとできていない状態で勉強することになり、知識が積み上がりません。

古賀塾では、「映像教材」や「参考書・問題集」をベースに学習計画を作成し、一緒に学習管理も行っております。

勉強を習慣にすることは非常に難しいことです。習慣にする方法も確認してください。

おすすめの映像教材は、「スタディサプリ」!

スタディサプリは、全サービスの利用者数が約59万人(2019年度企業資料)と大手の映像授業配信サービスになります。

月額2178円見放題でトップクラスの講師の講義を受けられます。また、レベル別に映像も多様で、自分にあった映像を選択できるのも大きなメリットです。

化学では坂田先生の笑顔で分かりやすい講義が提供されており、基礎から応用まで全体の知識を網羅することができます。

視聴時に重要なのは、まず化学のその単元で「何を理解すべきなのかをチェック」することです。理解することを目標として受講しましょう。

高1、2など現役生が先取り学習する場合にも、活用できます。「未習分野だけど志望校を見据えて先にやっておきたい」など、第一歩を効率良く学習するために視聴すると良いでしょう。

おすすめの参考書・問題集7選!

基礎固めをするには、「理解」と「演習による定着」の2つが大切です。

まず映像教材で学習単元について大きく理解をしましょう。

映像からよく分からなかった部分を見つけ、自分にとって注力すべき事項を参考書でチェックしましょう。

そして、参考書で原理から理解し、納得して演習に進んで下さい。中途半端な理解は後々響いてくるので、自分の言葉で説明できるかを基準とすると良いでしょう。

では、どの参考書を使えば良いのでしょうか。今回、レベル別に教材をご紹介します。

おすすめの参考書

(1)基礎レベル(偏差値50未満)

①「宇宙一わかりやすい高校化学」シリーズ
まず手に取って自分のレベルを確認して欲しい教材です。模試で化学の偏差値が60以上を越えている場合には、標準〜応用レベルの参考書を検討しましょう。

一回読めば納得がいくレベルで書かれています。教科書では『さらっと』書かれている内容でも、つっこんで整理されているので、安心です。

高校生・高卒生で化学が苦手という意識があれば、検討して欲しい参考書です。

② 「橋爪のゼロから劇的!にわかる」シリーズ
「宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ」と双璧。導入を効率良く行う参考書として検討して頂きたい教材です。

(2)標準~応用レベル(偏差値50以上)

①「鎌田・福間の講義」シリーズ
難関私立・国公立大にも対応した参考書です。

一般的な高校での授業からはやや応用の内容が書かれています。例えば、有機化合物のある原子の酸化数などを説明しています。

必須問題は、一定程度レベルの高い問題がまとめられており、初学だと解説を読んで理解することも多いと思います。

しかし、それだけに1つ1つ理解すれば、これほど心強い教材もありません。

②「坂田のスタンダード」シリーズ
スタディサプリの坂田先生の著書。レベルも「鎌田・福間の講義」と同程度です。
映像教材の「スタディサプリ」と併せて使うにはもってこいの教材です。

 おすすめの問題集

各単元の基礎を理解した後には問題集での演習で定着させることがとても重要です。

(1)基礎レベル(偏差値50未満)

・入門問題精講
化学の初心者が手を付けはじめるのに最適な問題集。
無理せず、1から着実に進めていきたい学生におすすめです。

また、化学で弱点分野があるという生徒も、まず演習して弱点を明らかにするために利用できます。

(2)基礎~標準レベル(偏差値50~60)

エクセル化学・セミナー化学
初学から地方国公立まで対応した問題集です。
レベルごとに基礎問題から発展問題まで載っています。基礎・標準レベルの問題では頻出問題が整理されており、まずその問題から取り組むことで効率良く対策を進めることができます。

化学を独学でスタートする方法のまとめ

化学を初学で学ぶときに重要なのは、大まかな理解を効率よく行うことです。その為には、難解な用語・法則を映像授業を活用し効率良く理解し、参考書・問題集で具体例を整理して覚えていくことが重要です。

基礎固めには、「最初のインプットを重視」して、「演習で繋がりのある知識を作る」ことを大切にしていただければと思います。

学習方法や勉強計画などの無料相談も受け付けております。気軽にご連絡ください。少しでも勉強のお役に立てればと思います!

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投稿者プロフィール

古賀 陽大
古賀 陽大
現在は福岡市西区にあります、株式会社amiciで統括責任者として働いております。
以前は、東進衛星予備校の校長として13年間ほど勤務しておりました。教え子には東京大学(理科三類含む)、京都大学、一橋大学、九州大学、医学部医学科(国公立・私立含む)などの多くの合格者を出しておりました。長女が生まれたのをきっかけに、理想の教育施設を作りたいと現在の会社に転職しました。 株式会社amiciは2016年4月に民間保育所のプティット福重ルームからスタートしました。