受験直前期になると、毎年よく見るのが、受験が終わった後のことを考えたり、計画を立てたりする人や、やる気が何故か出ないという人です。

高校生の中には自動車学校の予約をしたなんていう人も今までにいました。受験が終わっていないのに、もう終わったかのように行動する人は論外として、今回は、受験の直前にやる気がなくなってしまう現象についてお話をしたいと思います。

どうしても、入試直前でやる気が出ないと思っている人は対処法もありますので、心配しすぎないようにしてください。

受験直前期のやる気の出ない理由 疲れ

1つ目は、疲れによるものです。これまで一生懸命受験勉強を行い、経験したことのないような緊張を経験すれば、やはり、思っている以上に、心も体も疲れてしまいます。

受験生の中には、思ったような結果が出せず、あえて第一志望校や合格可能性が高くない学校を受験する人もいると思います。

当然、心配で仕方がない状態だと思いますし、夜もなかなか眠れないという人も多いのではないでしょうか?

さらには気温も低いこともあり、体調を崩したりする人も少なくないはずです。体の疲れもそうですが、受験生はこれまでの人生で最大の心の疲れを経験しているはずです。心の疲れをそのままにしておくと、それが体に色々な影響を及ぼします。

こんな時は、1日ぐらい受験を忘れて好きなことをします。このような状態になる人は、非常に真面目な人が多く、息抜きが上手にできない人が多いです。なので、そのままの状態で受験や受験勉強を続けても、非常に効率が悪く、身につかない状態となってしまいます。

受験をしたり、受験勉強をする目的は、合格することですから、自分が持っている力が100なのに、現状50などになっている人は、1日リフレッシュすることで、持ってる力が100に戻れば、すぐに1日分は取り戻せます。頑張ることが目的になっていると、こういうことができなくなります。

あくまでも勉強をすることは合格するための手段であり、目的ではありません。リフレッシュの方法は人それぞれだと思います。ずっと寝ておきたい人。部活をやってた人は後輩と一緒に部活をする人。買い物にいきたい人。なんでもいいので、受験のことを少しの時間でも忘れてリフレッシュできるようにして、次の日から頑張れればいいのです。そういうことも状況によっては大切です。

受験直前期のやる気の出ない理由 終わりが見える

もう1つの原因は受験の終わりが見えてきたことによる、脳機能の問題です。

知っている人も多いと思いますが、アテネオリンピックと北京オリンピックの金メダリストである北島康介選手はかつて、『ゴール前に弱い』と言われていたそうです。どうしても、ゴール直前で失速してしまい、それまでは記録が出るようなペースだったのに、失速してしまい、1位を逃してしまうことも多かったそうです。

実は、ゴール前で失速をするのは体力がないからという問題ではなく、脳の機能の問題であるということを脳神経外科医である林成之教授から指導を受け、本当のゴールをゴールと思うのではなく、壁をタッチして振り返って電光掲示板を見るのがゴールだと思って泳ぐようにと言われたそうです。

その結果、その後はゴール直前で失速することなく、立て続けに素晴らしい記録を樹立していったそうです。

実は受験生にも同じことが起こります。人間の脳はゴールが見えてしまうと、あたかも達成してしまったかのようになり満足してしまい発揮していた力が低下していくと言われています。なので、受験生が『もうすぐ受験が終わる』と思うと無意識に自分の持っている力が出せなくなってしまい、やる気が出なくなるのです。受験生にとっては初めての経験ですから、非常に悩んでしまう人がいますが、受験生を何十年もみている我々にとっては、結構よくあることなんです。

それでは我々はどんな指導を受験生にするかというと、合格発表をみて、進路が決定するまでは受験が続いていると思って勉強を続けなさいといいます。受験が終われば終わりではなく、受験が終わり合格発表が終わって進学を決める時が受験が終わる時だということです。そうすることにより、受験直前の失速ややる気がなくなる問題を解決できます。

このように、個別指導の古賀塾では、経験豊富なスタッフがしっかりと最後まで受験生に寄り添い、面談等を行いながらサポートを行っています。このブログも受験生の役に立てれば幸いです。合格目指して最後まで頑張ってください。全ての受験生を個別指導の古賀塾は応援しています。


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投稿者プロフィール

古賀 陽大
古賀 陽大
現在は福岡市西区にあります、株式会社amiciで統括責任者として働いております。
以前は、東進衛星予備校の校長として13年間ほど勤務しておりました。教え子には東京大学(理科三類含む)、京都大学、一橋大学、九州大学、医学部医学科(国公立・私立含む)などの多くの合格者を出しておりました。長女が生まれたのをきっかけに、理想の教育施設を作りたいと現在の会社に転職しました。 株式会社amiciは2016年4月に民間保育所のプティット福重ルームからスタートしました。