こんにちは、個別指導の古賀塾の山﨑です。

公立中学に通う多くの生徒にとって、高校受験は人生で初めての大きな挑戦です。最近、大学受験の難化に伴い、高校受験も難しくなってきています。

この変化は、受験生だけでなく、中学1・2年生にも不安を与えています。

そこで今回は、数学の勉強法に焦点を当て、公立高校受験を目指す生徒たちに向けて、効果的な学習方法をご紹介します。

学校の授業だけで十分?

よく受ける質問に、「学校の授業だけで受験は大丈夫ですか?」があります。

確かに、学校の授業は基本的な知識を学ぶ上で非常に重要です。

しかし、高校受験では、学校の授業で扱う内容を超えた応用力が求められます。数学においては、基本的な概念の理解だけでなく、それを応用して複雑な問題を解く能力が重要になります。

したがって、学校の授業を基盤としつつ、それを超える追加の学習が必要です。

古賀塾では、学校のカリキュラムに沿った指導に加え、入試で求められる高度な問題解決スキルを養うための特別な練習問題やアプローチを提供しています。このように、学校の授業を補完し、生徒が入試において最大限のパフォーマンスを発揮できるようにサポートしています。

高校受験数学の予習(先取り)は必要か?

高校受験において数学は重要な科目です。特に中学3年生で学ぶ幾何の内容(円、相似、三平方の定理など)は、入試で頻出です。しかし、多くの学校ではこれらのトピックを2学期から扱い始めます。この遅れが、受験における大きなハンディになり得ます。

基本的な概念を理解し、入試レベルの問題を解けるようになるには、相応の練習が必要です。このため、私は数学の先取り学習を強く推奨しています。

古賀塾では、修猷館高校や城南高校、福大大濠高校や西南学院高校のような高い志望校の生徒には中学2年生の終わりまでに、その他の生徒にも中学3年生の夏休み前までに中学数学の全範囲を一通り学習するようカリキュラムを組んでいます。

これにより、学校の授業より一歩先を行くことができ、入試に向けて十分な準備が可能になります。

大手の塾でも、中学3年生の夏期講習終了時までに全単元を終えるのが一般的です。

独学で受験を目指す生徒は、この点を特に意識する必要があります。

効率的な復習のタイミング:予習と復習のバランス

高校受験における数学の学習では、予習の重要性が非常に高いです。特に中学3年生で学ぶ幾何のような内容は、入試で頻出なのに、学校のカリキュラムでは後半になってから扱われることが多いためです。予習によって、これらのトピックを早期に把握し、理解を深めることができます。

しかし、予習した内容を忘れてしまってはその努力も水の泡。だからこそ、効率的な復習が不可欠になります。

復習の重要性

復習は、学んだ内容を長期記憶に定着させるために欠かせません。特に数学では、一度学んだ代数や幾何の知識が、新しい単元を学ぶ際の基礎となります。

しかし、塾に通っていない生徒の中には、「幾何を学んでいる間に代数を忘れてしまった」というケースがよくあります。これを防ぐためには、適切なタイミングでの復習が必要です。

最適な復習のタイミング

効率的な復習のタイミングは、忘れかけたころです。理想的には毎日過去の学習内容を振り返ることですが、実際には学校の宿題や他の活動とのバランスを考える必要があります。復習のタイミングは個人差が大きいため、自分に合ったペースを見つけることが重要です。

一般的には、学んだ内容を3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後といった具合に徐々に間隔を延ばして復習すると良いでしょう。

個々のペースに合わせた復習計画

復習の計画を立てる際には、自分の理解度や定着度を考慮することが大切です。完全に忘れてしまう前に復習することで、新しい単元の学習にもスムーズに進むことができます。自分で計画を立てるのが難しい場合は、古賀塾のような専門の指導を受けることも一つの方法です。

予習を活用して学校の授業を復習代わりに

学習した内容を定着させるためには、繰り返し思い出して再現することが重要です。この繰り返しは、長期記憶に移行するために必要なプロセスです。個人差はありますが、効果的な学習のためには、予習を積極的に取り入れることをお勧めします。

予習によって基礎知識や基本の解き方をあらかじめ理解しておくと、学校の授業がより理解しやすくなります。授業で新しい内容を学ぶ際、それが予習による復習の機会となり、知識の定着を促進します。また、授業ノートの活用もより効果的になります。

予習のペースと復習のバランス

予習のペースは個人によって異なります。一週間先の内容を教科書で予習するのも良いし、一ヶ月先の内容を先取りするのも効果的です。ただし、重要なのは復習と同様に、間隔をあけすぎないことです。予習した内容を忘れないように、定期的に教科書を読み返すなどして、知識を定着させる必要があります。

予習の日常学習への応用

予習は受験準備だけでなく、日常学習においても非常に有効です。予習によって、学校の授業をより深く理解し、積極的に参加することができます。また、予習は自己学習の習慣を身につけるのにも役立ちます。夏休みなどの長期休暇は、予習を進める絶好のチャンスです。計画的に予習を進めることで、学習の効率を高め、他の生徒との差をつけることができます。


予習は、受験準備だけでなく、日々の学習においても重要な役割を果たします。予習を通じて、学習内容の理解を深め、知識の定着を促進することができます。他にもご質問や詳細について知りたい点があれば、お気軽にお尋ねください。

筆者の独自の復習方法

予習と復習の重要性についてお話ししてきましたが、実は私自身、学生時代には勉強が苦手で、予習をほとんど行っていませんでした。また、復習も提出が必要な宿題をギリギリで済ませる程度でした。それでも模試などで良い成績を取ることができたのは、独自の勉強法があったからです。

授業ノートの取り方

私が実践していたのは、授業ノートを取る際に黒板を見ずに書く方法です。これは、先生の説明を聞きながら、頭の中で内容を整理し、それを思い出しながらノートに書き留めるというものです。この方法には、以下のようなメリットがあります。

  1. 思い出す回数の増加:授業中に先生の説明を聞いただけでなく、ノートを取る際にもう一度内容を思い出すことで、復習の回数が自然と増えます。
  2. 理解の深化:黒板を見ずにノートを取ることで、聞いた内容を自分の言葉で整理し、より深く理解することができます。
  3. 集中力の向上:授業に集中して聞く必要があるため、注意力が高まります。

授業中の積極的な参加

授業中の演習やノート取りは、学習内容の定着に非常に重要です。授業ノートを取らない、演習に参加しないというのは、学習機会を逃すことになります。授業中に積極的に参加することで、理解を深め、記憶に残りやすくなります。

実践のすすめ

この方法は、授業に余裕がある生徒に特におすすめです。授業をただ受けるだけでなく、能動的に参加することで、学習効果を高めることができます。ぜひ、この方法を試してみてください。


以上が、私が実践していた独自の復習方法です。学生時代に勉強が苦手だった私でも、この方法で学習内容の定着を図ることができました。他にもご質問や詳細について知りたい点があれば、お気軽にお尋ねください。

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投稿者プロフィール

山﨑 翔平
山﨑 翔平
個別指導の古賀塾の塾長。医学部予備校「メディカルラボ」、Z会グループ「アオイゼミ」などで講師経験と東進衛星予備校の校長としての教務経験をもっています。
入試問題の作成や模擬試験の作成、参考書やタブレット教材などの教材作成やマイナビ「中学受験受験ナビ」https://katekyo.mynavi.jp/juken/ などでの連載も行っています。
担当した子ども達に「しっかりと寄り添って自立させる」をモットーに親身になって指導をする先生です。