今回は、西南学院大学対策(英語)についてお話ししていきます。

※ 「西南福大対策 特別特訓コース」はじめました。詳細はコチラから。

西南の英語【難易度と傾向】

英語に関しては、少し前にも書いた記事があるので、合わせて参考にしてみてください。

 ブログ)【西南学院大】英語の配点について

コチラの方では、
 ・傾向分析(得点予想)
 ・国公立の人が併願するメリット
などにも触れています。

西南学院大学の英語の入試問題は、主にCEFR-JでA2〜B1にあたる難易度で構成されています。

英検では準2級〜2級が対応します。
ただし、たとえ難易度は同じ程度でも、2級にギリギリ合格するような正答率だと、西南だと合格点にたどり着けるかどうかは怪しくなってきます。

傾向・形式は、ほぼ一定になっています。

ただ、大問の順番はバラバラになったり、問われる力は変わらないものの見た目が少し変化することはあるので
 ①形式ごとの対策をした上で、
 ②「今年はどこが変わっているかな〜」くらいの気持ちで臨むことが重要です。

西南学院大学の英語の入試問題で特徴的なものの1つが、整序英作文です。
指定された5つの語を用い、さらに不足の1語を補って英文を完成させ、解答は「不足の1語」となります。

そして、この整序英作文を含む文法・語法問題も、長文読解の空所補充問題も、どちらも
 ① 英文解釈力
  (英語の構文を把握する力、英文法を活かして理解する力)
 ② 英熟語
  (前後の文脈から意味を判断する場合も含む)
が求められています。

というわけで。
ここからは、上記を踏まえて、オススメの参考書や問題集をご紹介していきます。

実際には、今の模試の得点や、併願校の状況などにもよるので、細かい調整は自分で考えてみたり信頼する先生に尋ねてみてください。

<英単語・英熟語>

基本的には、学校で指定されている英単語帳、英熟語帳を「完璧に」仕上げていきましょう。
「完璧」とは、頭ではなく脊髄で覚えているような状態です。頑張ったら思い出せる、ではなく、自然と意味を思い出せるまで繰り返し挑戦しましょう。

『Stock 3000 / 4500』 や 『Bricks 1 / 2』、『ターゲット1200 / 1400』などはちょうど良いレベルだと思いますが、『システム英単語』や『ターゲット1900』などを使っている場合、まずはStage1, 2を完璧にすることを優先するのも良いですね。

英熟語は『Vintage』や『Scramble』、『Bright Stage』の英熟語のセクションを活用しましょう。
理想的としては、

 □ システム英熟語(駿台文庫)

などで一通り勉強しておくと安心です。
最重要熟語500と重要熟語720まで覚えていると、知らないの英熟語の意味も予想しやすくなりますね。

また、「英語4技能利用型」のことを考えて、英検を受ける人も少なくないと思います。英検のCSEスコアが2300や2600を超えていると加点もされますね。
(たとえばCSEスコアの2300は、英検の準1級に合格するか、英検2級に余裕を持って合格することで達成できます。)

レベル感、そして単語と熟語を同時に整理できる点でも、

 □ テーマ別 文で覚える単熟語 英検2級
 □ テーマ別 文で覚える単熟語 英検準2級

などを、仕上げ用として使うのもオススメです。

<英文法>

これも、基本的には学校で指定されている問題集に取り組みましょう。
『Vintage』や『Next Stage』、『Scramble』ならば十分に対応可能です。

Bright Stage』の場合は、「もう一声」欲しいところですね。
(福大の英文法には十分に対応しています)

分厚い問題集をする時間がない、という人は

 □ 英文法ポラリス1(標準編)
 □ 全レベル問題集 英文法 レベル3、4

などに集中して取り組みましょう。

そして、最後の仕上げは

 □ 英文法 ファイナル演習ポラリス1(標準編)

です。

整序英作文だけでも50問、正誤判定の問題など、いろんな出題形式を、実際の入試問題(大問まるごと)で練習することができます。

<英文解釈>

先述の通り、山場の1つです。

この英文解釈をヌルい気持ちで取り組んでしまうことは、「カップ麺にヌルいお湯を注ぐ」くらい「やったらマズイこと」です。

音読と合わせて、これが出来るようになることで、よく分からなかった英文もなんとか理解できるようになっていきます。

「英文を読むときにSとかVとか考えたこともない」という人や「共通テスト形式の模試だと40点に届かない」という場合には、

 □ 英文法 基礎10題ドリル
 □ 英文読解入門 基本はここだ!

からスタートしてください。
ただし、夏のこの時点でその状況だと、かなり差し迫っているので、一気に仕上げてしまいましょう。

英文解釈の大本命は

 □ 入門英文問題精講

です!

詳しい使い方は、コチラでも確認してみてください。

 ブログ)参考書の使い方【入門英文問題精講 編】

他にも、

 □ 入門 英文解釈の技術70

などがあります。

これに真正面から取り組んで、何度も何度も音読をすれば、西南の入試問題が読めるし、空所に何を埋めるべきかが分かるようになっていきます。

余裕がある人は

 □ 基礎 英文解釈の技術100
 □ ポレポレ 英文読解 プロセス50
 □ 英文解釈のテオリア

まで。

<長文読解>

ここまでやれた人なら、すでに随分読めるようになっていると思います。最後に

 □ The Rules 英語長文問題集 1 入試基礎
 □ The Rules 英語長文問題集 2 入試標準
 □ 英語長文ポラリス 1 標準レベル

を読んで仕上げていきましょう。
コレが終われば過去問です。

ワンランク上の力を!

今日は、西南学院大学の英語について見てきました。

近くにあるため、よく「福大・西南」とまとめて呼ばれることの多い大学ですが、英語の入試問題に関して言えば、完全に西南の方がワンランク上です。

いろんな形式の問題はありますが、最重要なのは「英文解釈」でした。
この力があれば、関西や関東の私立大学、あるいは和訳の問題が課されるような国公立大学でも十分に基礎固めができていることになります!

いろんな参考書や問題集が出てきて、そんなにやっていけるだろうかと思って人もいるかもしれません。
もちろん、成績や状況を考えれば、飛ばしても大丈夫なものもあるでしょう。

ただ、1人では挫けそうになることでも、周りにも同じ志望校の友だちがいたり、引っ張ってくれる存在があれば乗り越えられます。

「なんとか切り抜けられるかも…」という気持ちではなく、
「これだけの量にしっかり真っ直ぐ取り組んだんだ」「きっと大丈夫!」と思って入試に迎えるように、今日もまた1つ、積み重ねていきましょう。


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投稿者プロフィール

山下 拓海
山下 拓海
生徒それぞれの目標に対し、現状把握・分析から最短距離で合格するためのカリキュラムとスケジュールを作成し、進捗をしっかり管理することで合格力を高めます。
大学在学中から塾講師として指導に携わる中で、生徒の成績をアップさせることに魅了されました。東進衛星予備校の校長としての教務も経験しております。
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