今回は、大学受験生ならば気になる「過去問演習」について書いていきます。


※ 少し前に、公式LINEのVOOMでも公開している内容を再編集したものになります。よければ、そちらもご確認ください!

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過去問を、いつから解くのか

9月、遅くとも10月中に1度は解いておくようにしましょう。

このように取り組むことによって、

 ①締め切りを設定することで、
  間に合わせようとスパートをかけられる

 ②今後の学習計画の指標となる
  (目標到達点の再認識)

となります。

1年分を解いてみて、
 「制限時間内に、ある程度の問題に触れられる」
 「解説を読めば理解できる」
という状況であれば、そのまま週に1年分程度のペースで過去問演習を計画に入れて解き進めていきましょう。

実際には、そういう生徒は多くないと思いますので、
 ・過去問演習 / 復習
 ・参考書 / 問題集
などとのバランス(時間 / ペース)を考える必要があります。

普通の問題集でさえ完璧にするには3〜5回は取り組む必要がありますが、過去問も同様です。
(3回やればいい、という話ではないことも、問題集に取り組む際と同様です)

ここでは、普通に書店で手に入る範囲の赤本(教学社)で考えてみます。

では、第一志望の国立大学を5年分、私立大学を2年分ずつ2大学に取り組むならば、
 ・合計9年分
  →これを2回で18年分
模試があっても何があっても毎週日曜だけ解くのであれば、9/18 スタートで1/22までかかってしまいます。

実際は、2回目になったり、参考書や問題集も一通り終わってしまえばもう少しペースを上げることは可能ですが、
ここで述べた通り「時間がかかる」ことだけは押さえておいてください。
(復習を「ちゃんと」やれば、1週間で2年分が限度だと思います。)

それでも、学校の進路指導室に志望校の過去問があるのであれば、それらを利用して、たくさん解いていってください。

どのように復習するか

ここからは、1年分の演習をする際の復習にかける時間についてコメントをしていきます。

この復習の仕方については、過去問に限らず、この時期から増えてくる模試の復習にも当てはまります。

過去問はできるだけ多く解いて欲しいと書きましたが、復習も、もちろん理想を言えば「出来る限り」「最大限」となります。

復習には2段階あります。
 ①解説を読む行為
 ②弱点を復習する行為

それぞれの学習時間の目安について確認していきましょう。

なお、ここから先は、制限時間が60分の過去問(たとえば共通テストの数学ⅡB)を解いていると仮定します。

(1)
すでに8割や9割とれている人だったら、①は30〜60分で足りるでしょう。
それから、得点率が低かった大問・単元を問題集で解き直したり、次の過去問に向けて演習を増やしていくと良いでしょう。

(2)
8割未満、特に5〜6割前後の人はじっくり、60〜180分くらいかけて読み込んでください。

解説を読んで、気になったところや忘れかけていたところは、教科書や参考書で確認をしてください。
調べながら解説を読んでいると、とても時間が必要で、人によっては効率が悪いように感じるかもしれません。
しかし、ここが適当だから、ここで「分かったつもり」のままでいるから、6割前後に留まっている、と思ってください。

自分が解説授業を収録するつもりで、解説を読み込んでください。

そこまで読み込んで、調べたら、いよいよ問題集です。
二次関数が苦手だと分かったのであれば、手元にある問題集の中から二次関数をひたすら解いてみてください。
場合によっては、センター試験の過去問に挑戦するのも良いでしょう。

(3)
4割未満の場合、おそらく解説を読んでもピンとこないところが多くなってしまっていると思います。

分からないところはあまり気にせず、60分程度かけて解説を読んでください。
その分、②での参考書や問題集に時間をたくさんとります。

いかがだったでしょうか?

過去問や模試の復習は、たんに「解説に目を通す」というわけではありません。

こうやって考えていくと、たとえば上の(2)にあたる人が、共通テストの過去問や予想問題を解くとなると
 ・日 9:00〜18:00 解答
 ・日 18:00〜22:00 復習①
 ・月、火 18:00〜22:00 復習①
 ・水〜金 18:00〜22:00 復習②
くらいの時間が必要となります。

土曜の9:00〜21:00などが、全体の復習や、自分の進めたい問題集に取り組める時間です。
ここまでで45時間ですね。

それまでの学習内容や狙っている得点にもよって取り組み方は変化します。
時間をかけさえすれば良いのではありませんが、時間をかけなければ出来ないこともあります。

どっぷり受験勉強に肩まで漬かって、結果につなげていきましょう!

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