西南学院大学の入試方式は、大きく下記の4つがあります。
- 総合型選抜
- 一般選抜(一般、共テ利用など)
- 学校推薦型選抜(指定校推薦など)
- その他(帰国子女など)
この記事では、総合型選抜について、説明をしていきます。
一般選抜の対策なども過去に説明をしているので、ぜひ、そちらも確認してみてください。
総合型選抜とは
これからの世界では、グローバル化や情報化が進むなど、社会のあり方が大きく変わっていく中で、ペーパーテスト1回で測れる力だけでなく、総合的な力が求められていきます。
「総合的な力」として、まず挙げられるのは「学力の3要素」と言われる、次の3つです。
① 知識・技能
② 思考力・判断力・表現力
③ 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
受験者の「学力の3要素」を、各学部・学科のアドミッションポリシーに基づいて評価するのが総合型選抜です。
出願の条件としてはアドミッション・ポリシーのみを掲げている大学が多いですが、実際の評価を行う場合には、カリキュラム・ポリシーやディプロマ・ポリシーにも沿っているかを確認されます。
なお、3つのポリシーの意味は、大まかには次のようなものです。
- アドミッション・ポリシー:どんな受験生に入学して欲しいのか
- カリキュラム・ポリシー:入学した学生に対し、どのような教育をしていくのか
- ディプロマ・ポリシー:どのような学生になって、卒業して欲しいのか
大学のホームページや入試要項に掲載されているので、確認をしておいてください。
出願資格・選考方法・倍率
一般選抜の場合、3月までに卒業する見込みがあったり、高等学校卒業程度認定試験に合格していたりすることが出願の資格となります。
比較的、資格がゆるい選抜方式ですね。
ここでは、まずは総合型選抜の出願資格を確認していきます。
出願資格
高校第3学年の1学期までの全体の学習成績の状況が資格になります。
たとえば、
- 神学部:3.8以上
- 外国語学部:3.5以上
- 商学部:基準なし
- 経済学部:4.0以上
- 法学部:3.8以上
- 人間科学部(児童教育):4.0以上
- 人間科学部(社会福祉):3.8以上
- 人間科学部(心理):3.8以上
- 国際文化学部:4.0以上
※ 国際文化学部は「学びと探究型」の場合。「多言語能力型」の場合は3.6以上。
となっています。
さらに、英検などの資格試験や、スポーツや文化・芸術、ボランティア活動などの活動実績が必要な場合もあります。
選考方法
選考方法は、各学部・学科によっても変わり、さらには「学びと探究型」か「活動実績型」かなどによっても変わります。
大まかには、次のようなテストが行われます。
- 書類選考
- 論述試験(課題図書)
- 論述試験(講義に基づく)
- 小論文
- 面接
- プレゼンテーション
- グループワーク
- グループディスカッション
倍率
総合型選抜での募集人数は、一般入試に比べると少なくなっています。
たとえば外国語学部では一般選抜で 160人・総合型選抜で 30人、人間科学部全体では一般選抜で204人、総合型選抜で25人となっています。
全体の倍率は、一般選抜3.7倍に対して、総合型選抜が2.3倍です。
確かに一般選抜に比べると倍率は低いかもしれませんが、倍率が2.0倍を超えている以上、合格になる人よりも不合格になる人の方が多い試験です(総合型に限らず、大学入試のほとんどが当てはまります)。
確かに「早く」合格することはできるかもしれませんが、決して「楽して」合格をする方法ではないことに、くれぐれも注意をしてください。
西南学院大学(総合型選抜)のスケジュール
先ほど、「早く」合格を決めることができる、と書きました。
ここでは、実際のスケジュールを確認してみましょう。
※ 2025年の日程(2026年度入試の日程)
夏休みが明けるとすぐ、9月17日〜9月25日にかけて、出願を行います。
これまでに必要な書類を準備する必要があるため、高校3年生は、8月中に何かしらの準備を始めていると思います。
(※ 評定平均も必要なため、高2の秋からは、総合型選抜でも一般選抜でも対策を始めていきたいところです。)
書類選考の結果が10月10日頃に返却されます。
試験日は10月18日、そして合格発表が11月4日です。
今からできる対策
ここまで、西南学院大学の総合型選抜について確認をしてきました。
インターネットに公開したものである以上、この記事を読んでくださっているのがいつ頃なのか、様々だと思います。
最後に、おおまかな時期ごとに「今からできる対策」をお話していきます。
高3の9月から
この時期であれば、すでに学校の先生との話し合いが済んでいるところだと思います。
志望理由書・学修計画書・活動報告書の3つを仕上げるために、しっかりと自問自答しながら書き上げていきましょう。
担任の先生や塾の先生が添削をしてくれるのであれば、積極的に利用しましょう。
「1回でも見てもらったからOK」としてしまうのではなく、「4回も5回もかかってでも完璧なものを!」という気持ちで、何度も見てもらってください。
そして、他にも気をつけておいてもらいたいことがあります。
書類や面接の準備だけになってしまい、勉強がおろそかにならないようにしてください。
上でも述べましたが、不合格者の方が多い入試です。
しっかり準備をするけれど、それでも「受かればラッキー」くらいの気持ちで、一般選抜にまわったって合格できるから大丈夫、というくらいの実力をつけておく(または追いつけるようにしておく)ようにしてください。
あなたの目指している大学は、決して「11月4日に結果が出てから気持ちをようやく切り替えて、残り2ヶ月だけ」で対策できるような大学ではありません。
絶対に行きたいと思っているのであれば、だからこそ、どちらに転んでしまっても大丈夫な状態を作っておきましょう。
そして、総合型選抜で合格してしまってから「あんなに焦って勉強せんでもよかったね」なんて笑って話してください。
高2の9月よりも前
ちょうど1年前、よくぞ気づいてくれました!
ましてや高1の時点で、こういった記事を読んでいるということは、それだけでもスゴいことだと思います。
この時期から出来ることは、
- 評定平均を上げる(定期テストの対策をする)
- 提出物を出す
- 報告できる活動を増やす
- 英検などの資格を取得する
などがあります。
どれも直前の付け焼き刃ではなく、1年間、じっくり自分と向き合いながら出来るということは、総合型選抜での合格に大きく近づきます。
なぜならば、本当にこの大学・学部に進学したいのか、自分との相性が良いのか、自分が勉強したいことは何なのか、自分がどのように社会貢献をしていくのか、そういったことを考え抜いて自分の考えや芯をしっかり持ったうえで面接に臨めるからです。
ちょっとやそっと想定外の質問がきても、きっと無事に、ただしく思いを表現できるはずです。
もちろんシンプルに、評定平均を上げるチャンスが増える、英検などの資格試験に向けた準備期間を長くとれる(対策に時間をかけたり挑戦回数を増やしたりできる)、というのもメリットです。
西南学院大学の対策をするなら古賀塾
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生徒の状況によっては、学校の傍用問題集から課題を出すこともあります。
直前から逆転合格を目指したい高校3年生、定期テスト対策を行って総合型選抜を視野におさめながら一般選抜の対策をしたい高校2年生、難関大への合格を目指す高校1年生など、大学入試のことを少しでも考えているのであれば、お気軽にお問い合わせください。
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