「和差算」は、いくつかの数量の和と差から、それらを元にしてそれぞれの数量を求める計算のことです。
小学校では4年生で習いますし、「線分図」の書き方も合わせて習います。
四則演算を習い終える3年生の子たちには、初めて出てくる〇〇算になるのではないでしょうか。
ただ、基本的な解き方をおさえることができれば、応用問題までは解けるようになります。
ご家庭で「和差算」をお子さんに教える際に、教え方が分からないと困っている方もいると思います。
今回は、基本的な部分の指導を得意とする「古賀塾」の先生、日本数学検定協会認定 数学コーチャー西野が、「和差算」の教え方についてまとめます。
和差算の基本の3パターン
それでは以下の3つのパターンを考えてみましょう。同じようにお子さんに教えてもらえたらいいです。
特に、数式だけで理解させるのではなく、「線分図」を利用して考えることが、今後の計算でも非常に役に立ちます。
【解法1】大小関係をはっきりさせる
【解法2】やり取りがある場合
【解法3】3つ以上の数が出てくる場合
【例題1】

手順①
問題文を読んで線分図にしてみる → 2つの大小を確認するところから!
オスのメダカ = メスのメダカ + 6匹 オスが多い!
手順② 大きい方(多い方)に小さい方(少ない方)を合わせます
オスのメダカ + 【メスのメダカ+6匹】
=オスのメダカの数 ×2
=34+6 = 40匹
手順③ オスのメダカの数は
40匹 ÷ 2 = 20匹

【解説】
オス・メスのメダカの数を、オスのメダカの数にそろえて考えてみます。メスのメダカの数に6を足すことで、全体のメダカの数も6を足しておきます。この数は、オスのメダカの数の2倍の数になっているので、
34+6=40(匹) → 40÷2=20(匹)
【例題2】

手順① 問題文を読んでやり取りした様子を線分図にしてみます
※やり取りの問題の時の線分図の書き方
〇個渡したとき→渡す方に〇個を2つ書いておきます
手順② 2人の大小の差を確認します
※〇個渡したとき→〇個×2が2人の差になります
2人の差は 7個×2=14個 姉が妹より14個多い
手順③ 妹の始めに持っていた個数を求めます。
80個 ー 14個 = 66個
66個 ÷ 2 = 33個 ・・・妹の個数

【解説】
やりとりした様子を線分図で示したとき、始めの姉妹の持っていた個数の差は
7×2=14(個)
よって、妹の始めに持っていた個数は、
(80-14)÷2=33(個)
【例題3】

手順① 問題文を読んでやり取りした様子を線分図にしてみます
※3つの数がある時の線分図の書き方
〇〇は・・・の△倍 → ・・・の数を①とする
手順② 3人の大小の差を確認します
※問題の通りに書くと、大小の順番になっていないことがあります。
そのときは大小の順番に書くとわかりやすいです。
手順③ なつきくんが7個少なく、あきとくんが5個多く取ったとします。
→「~より〇匹多い」の〇匹を全体の数から引きます。
→「~より〇匹少ない」のときは、〇個を全体に足します。
80-7+5=78(匹)
※「倍数算」の内容も含みます。
手順④ なつきくんの取った数の ①+②+③=⑥(倍)が78匹なので
78÷⑥=13(匹)
よって、はるとくんは 13×②+7=33(匹)

【解説】
なつきくんが7個少なく、あきとくんが5個多く取ったとします。
80-7+5=78(匹)
これが、なつきくんの取った数の
①+②+③=⑥(倍)
にあたりますので、なつきくんの取った数は
78÷⑥=13(匹)
よってはるとくんは、13×②+7=33(匹)
和差算の教え方のまとめ
たし算、ひき算、わり算、かけ算、の4つの計算で答えを出せるのが和差算です。
比較的やさしい計算方法で解けるため、中学受験学習スタート時の内容として扱われます。
そのために中学受験の勉強を始めて最初につまずいたのがこの「和差算」だったりします。
というよりも「線分図」の攻略の方が今後の勉強に向けて重要になります。
これまで、問題を読んで式を書いて解けていたのに、問題文を視覚的に図で表すということを要求されるわけですから、問題文を読んで、その通りに図をかく練習をすることが大事ですね。
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投稿者プロフィール

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現在は福岡市西区にあります、株式会社amiciで統括責任者として働いております。
以前は、東進衛星予備校の校長として13年間ほど勤務しておりました。教え子には東京大学(理科三類含む)、京都大学、一橋大学、九州大学、医学部医学科(国公立・私立含む)などの多くの合格者を出しておりました。長女が生まれたのをきっかけに、理想の教育施設を作りたいと現在の会社に転職しました。 株式会社amiciは2016年4月に民間保育所のプティット福重ルームからスタートしました。
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