大学受験で理系進学する人にとって、社会の学習は最重要では無いが、共通テストのみ点数を取らないと行けないので、勉強しないわけにもいかない。
だからといって、理系科目に時間を割かないといけないので、そんなにやってる時間もない。
理系科目に関しては、塾や予備校で指導を受けている人は多いが、社会に関しては、独学で学習する人が多い科目です。
今回は、そんな理系のための社会の攻略法を紹介します。
社会の勉強は高校3年生からで大丈夫か
生徒指導をしていて多い質問の一つです。言うまでなく早ければ早いに越したことはありません。
結論をいうと、志望校によって多少変わります。
理系であるため、共通テストでのみ社会を使うことになるので、主要科目つまり2次試験で使う科目の共通テストが完成することが最優先です。できれば、共通テストレベルの主要科目は3年になる前に完成あるいは目標の8割は取れるようになっておく必要があります。旧帝大や上位大レベル、医歯薬を目指すならば絶対です。国立大志望でも、遅くとも夏前には主要科目はできるようにしておきましょう。その後から社会の勉強です。そこからでも十分です。特に共通テスト重視の大学を志望するのであれば、主要科目の2次試験の学習よりも社会が優先です。旧帝大や上位大、医歯薬を目指すのであれば、夏休み期間中で社会は完成させ、その後は2次試験の学習に専念しましょう。ただし、旧帝大医学部や東京大学などの最難関大学を志望するのであれば、高校2年生のうちには、共通テストは完成させ、1年間はじっくり2次試験レベルの勉強を行える状況を作りましょう。
共通テストの結果が出た後に出願をしますが、第一志望校に出願できない人の理由として、国語や社会の点数が足を引っ張り、合計点数が足りない人も少なくありません。計画的に学習しましょう。
各科目の勉強法
世界史
世界史の特徴は、時間を掛けることで高得点が取れるようになる科目であるということです。ただし、時間を掛けないとほとんど点数にならないので、社会で高得点を取らないといけない人、あるいは世界史が好きな人が選択するといいでしょう。
また、地理のように資料を読み解く必要もなければ、政経のように計算もできなくていいのがメリットです。
世界史は、日本史と違い、多くの国の歴史を考えます。そのために、年代をしっかりと意識して勉強する必要があります。つまり、その国の歴史を学ぶと同時に、同じ年で別の国で起きていることを学ぶ必要があります。このように世界史では、タテとヨコを意識して勉強しましょう。
世界史には、文化史と通史があります。文化史では、彫刻物や建造物などのことを学びます。通史では、出来事などを学びます。
世界史は基本的に暗記するしかありません。年代ごとにそれぞれの国でどんなことが起きているのか簡単にメモをしておきましょう。アドバイスとしては、始めのうちは一語一句覚えるというよりは流れを覚えていきましょう。
日本史
日本史の特徴は、世界史と同じく時間を掛けることで高得点が取れるようになる科目であるということです。これもまた、9割以上を得点しようとするならば良い科目です。ただ非常に時間を必要とするので覚悟が必要です。
世界史とは違い、日本の歴史のみを取り扱うので、狭く深い学習が必要です。
勉強方法は世界史と同じで、流れを理解することを意識しましょう。そして、各時代の出来事にも理由があります。そのあたりを意識すると、「なぜ」がわかり、しっかりと理解できます。
地理
世界史や日本史と比べ物にならないくらい暗記量が少ないです。逆に言えば、暗記したからと言って点数にはなりにくい。理系のための社会とも言えるほど、理系的な考え方を要する科目です。論理的に考えれば、自然に理解ができます。理系で、8割前後の点数が社会で欲しい、かつ、あまり時間を掛けたくないのであればおすすめです。
地理には、系統地理と地誌があります。系統地理を先に学習し、地誌を勉強することをおすすめします。例えば、発電についての知識を入れる際、系統地理で学んだ降水量や山脈などの情報と繋ぐことで、水力発電に適していることを理論的に結びつけることができます。つまり、系統地理で気候や山脈などの情報をインプットした後、それぞれの地誌を知るとわかりやすくなります。
そこでおすすめの学習法は、白地図を用意し、それらをまとめると見やすく、覚えやすくなります。
政治経済
8割~9割を取るには取りやすい科目です。理系で高得点を取るには良い科目です。
政経は、文字通り政治や経済問題を考える科目です。資料やグラフを読み取る問題やアンケートの結果からみる問題、倫理と同じで、知識を必要とせず 、グラフを読めれば解けます。つまり、理系としても考えやすい問題も多いです。
あと、政経の問題については、時事問題も出題されます。普段から新聞などから情報を収集しておく必要があります。
倫理
倫理の学習では、用語・語句をただ暗記するのではなくて、意味を正しく理解する必要があります。倫理では、資料の読み取りなど、知識を前提せずに解く問題が出題されます。普段から考えながら覚えることが重要です。特に、どんな思想家が、どんなことを言っていたのか、そしてそれはどんな意味なのかをしっかりと理解し暗記しましょう。
ちなみに倫理は仏教やキリスト教などの「源流思想」神道などの「日本思想」マルクス主義などの「西洋思想」「青年の心理、現代の人権」の4つのテーマに分けられています。
心理学などの内容も含むので、人によって興味を持つ人もいるでしょう。
現代社会
現代社会では、政治経済分野が中心に出題されますが、多くの問題は一般常識で解くことが可能です。時事問題も頭に入れておく必要がある科目とも言えます。問題数も多いので、あまり考える時間もありません。
一般常識に左右されるので、7割~8割の得点率を取るまでの学習量は社会の中で最も少ないとも言えます。人によっては勉強することなく7割取る人もいます。普段から新聞などから情報を得る習慣がない人にとっては厳しいかもしれません。
しかし、8割以上の得点は勉強している人でも難しいので、他科目との兼ね合いで、現代社会を選択するというのも戦略です。ただし、現代社会で受験できない大学もあるので必ず注意してください。
理系ならば基本は地理か公民(政経・倫理・現代社会)
個人的な見解ですが、理系科目に時間を掛けたいので、学習時間が掛かる日本史や世界史は避けたいです。地理は世界史や日本史に比べると、圧倒的に時間が掛かりませんが、頭を使います。公民に関しては、日本史や世界史に比べると、時間は掛かりません。しかし、高得点は取りづらいので戦略によります。イメージをまとめると、以下のようになります。
暗記量 | 目標得点 | |
歴史(世界史・日本史) | 多い | 85~90% |
地理 | 少ない | 85% |
公民(政経・倫理・現代社会) | 標準 | 70~80% |
とはいえ、好きな科目や予備知識があるのであれば、その科目を選択する方がいいと思います。例えば、大河ドラマを小さい頃から見ている影響で、日本史が好きである人は多いです。そういう人は日本史を解くと高得点になる傾向があります。ニュースを小さい時から見る習慣があれば、政治経済に強かったりします。
選択科目も含め、戦略的に選ぶことで、合格率を上げることができるので、ちゃんと考えましょう。
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入試問題の作成や模擬試験の作成、参考書やタブレット教材などの教材作成やマイナビ「中学受験受験ナビ」https://katekyo.mynavi.jp/juken/ などでの連載も行っています。
担当した子ども達に「しっかりと寄り添って自立させる」をモットーに親身になって指導をする先生です。
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