定期テストや実力テストの前になると、勉強の仕方について質問が増えますね。今日は、中学生から『英単語の覚え方』について質問されました。
性格や学習履歴によっても、最適な覚え方は異なりますが、英単語に限らず用語の暗記にも使えるような方法の1つをシェアしておきます。
1時間で100個の単語を覚えてみる
ここでは「1時間で100個の単語を覚えよう」という状況を考えます。じっくり1時間をかけた方が良い人もいると思いますが、
①最初の12分で1〜25を覚える
②2つ目の12分で26〜50を覚える
③3つ目の12分で51〜75を覚える
④4つ目の12分で76〜100を覚える
⑤ラスト12分で1〜100を確認する
という感じで取り組んでみるのは、いかがでしょうか?
①〜④では、最初の10分で順番に覚えていって最後の2分でチェックします。このチェックや⑤は、出来る限りテストの形式で実施したいですね。赤シートで隠すだけでもOKです。
「書くか書かないか」という質問も多いですが、最初は数回でも書くことをオススメしています。
できれば書きながら、声に出しましょう。テキストを閉じて声に出したり、(周りに気をつけながら)歩きながら声を出すのも良いとされています。
1回やればOKというものではなく、上記のやり方で一気に詰め込んでみて、その後はメンテナンスが必要です。その日と次の日、1週間後にできるだけでも実感できると思います。
テスト直前だけでも良いですが、こんなやり方を
「学校の小テストの前→テスト前→長期休暇中」
で繰り返し挑戦してみるのも良いですね。あるいは、1ヶ月で何周も挑戦してみるのも良いでしょう。こうすれば、もっと定着していくはずです。
なぜ、暗記にもテストが必要か
先ほど、①〜④のチェックの段階や⑤では、出来る限りテスト形式で取り組みたい、と書きました。それはなぜでしょう。
「テスト」って、ちゃんと考えてみると「覚えている」かどうかを試しているものではありません。覚えているということを前提として「思い出せる」かを確かめるものです。(もちろん、それ以上のものを試すテストもあります。)
たとえば dog『犬』 と、ちゃんと覚えていたとしても、テスト本番でド忘れしてしまえば点数をもらえませんよね? 覚えているのに、思い出せなかったからです。
特に中学生は「覚える」方にだけ注目してしまって「思い出す」訓練が足りていない生徒が多い、という印象があります。自分なりにテストをしてみたり、友達と問題を出し合うなどして、しっかり「思い出す」訓練をしてテストに臨んでください。
今回は、短時間で用語を覚える方法の1つを紹介しました。
ただ、もうちょっと広い視野で「英単語を覚える」ということを考えると、例文を何度も音読してみたり、やっぱり辞書をたくさん引いたりして欲しいですね。いろんな発見があるはず。そのときのワクワクが、覚えるときには最も大切なことだと思います。
それでは、テスト、頑張ってください!
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