こんにちは。山下です。

今回は、西南学院大学を受験する生徒から実際にもらった質問について答えていきます。

今回の質問内容は、

 Q1. 西南学院大学の、一般試験と英語4技能利用型試験は併願(同時出願)可能ですか?

 Q2. 一般試験と英語4技能利用型試験は、別の試験を受けるんですか?

というものです。

結論からお伝えすると、

 A1. 併願可能です

 A2. 試験日当日に、別の試験を受ける必要はありません

 (事前に英検などの英語4技能の試験や共通テストを受験する必要はあります)

これに似たような質問として、

 『英語4技能』試験と一般入試は、どちらを選んだほうが良いですか?

というものがあります。

もちろん、様々な理由からどちらかを選ばないといけない、という状況はあると思います。

しかし「どちらかにしか出願できない」と思い込んでいて、上のような質問をされることもあります。

思い込んでいるせいで、チャンスを失ってしまうかもしれない、と考えると、とても怖いですね。

では、この内容について、もう少し詳しく見ていきましょう。

併願のパターンについて

西南学院大学では、学部ごとに異なる日程で受験する「A日程」と、全学部の受験生が一同に介す「F日程」というものがあります。

A日程もF日程も、どちらも、それぞれ、4技能利用と一般の両方を併願可能です。

たとえば、西南学院大学の経済学部経済学科を受験する場合を考えてみます。

2025年の2月に行われる入試日程は、次のようになっています。

試験日程学部学科
A日程2月5日(水)神学部神学科
外国語学部外国語学科
国際文化学部国際文化学科
2月6日(木)人間科学部児童教育学科
社会福祉学科
心理学科
2月7日(金)商学部商学科
経営学科
経済学部経済学科
国際経済学科
法学部法律学科
国際関係法学科
F日程2月8日(土)全学部全学科

表によれば、一般入試で経済学部を受けられるのは、

 ・2月7日(金) A日程

 ・2月8日(土) F日程

の2つです。

そして、それらの日程それぞれに対して、一般入試英語4技能利用型共通テスト併用型、という3種類があります。

2つの日程にそれぞれ3つの方式があるので、したがって、経済学部経済学科に絞っても

  1. 2月7日 A日程 一般
  2. 2月7日 A日程 英語4技能利用
  3. 2月7日 A日程 共通テスト併用
  4. 2月8日 F日程 一般
  5. 2月8日 F日程 英語4技能利用
  6. 2月8日 F日程 共通テスト併用

という、最大6方式で受験することが可能です

※ 英語4技能利用には、英検などの基準スコアが設けられています。達成出来ていない場合には受験できません。
  詳細は、西南学院大学のHP(英語4技能利用型一般入試) または 過去の記事(西南学院大学の英検利用について) をご確認ください。

この中から

 「6パターンすべてで受験する」

 「英検の基準をクリアしていないから1. 3. 4. 6の4パターンで受験する」

 「一般入試だけの1.と4.で受験する」

などを選択していくことになります。

試験日の時間割や受験科目について

同時に申し込める(併願できる)ことは、ここまでで分かりました。

次に、時間割や、入試科目について確認します。

たとえば、A日程で「一般」「英語4技能利用」「共通テスト併用」の3つを受験する場合を考えてみましょう。

先ほどの番号では、1. 2. 3. の3つにあたります。

2月7日の一般試験の時間割は、

 1時間目:国語(10:00〜11:10)

 2時間目:選択科目(11:50〜13:00)

 3時間目:英語(14:20〜15:30)

となっています。

(※ 選択科目・・・日本史、世界史、地理、政経、数学の中から1つ)

英語4技能利用型一般入試を受験する場合には、この1・2時間目を受験することになります。

一般入試と併願する場合には、もちろん3時間目まで受験します。

入試要項にも「同日に一般入試と併願する場合は、一般入試と同じ時間割になります。」と明記されています。

つまり、2つの方式で出願し、1回の試験で終わらせることができる、ということになります。

一般入試と英語4技能利用型入試を併願した場合、

 ・国語、選択科目、英語で合否判定

 ・国語、選択科目、英語4技能試験で合否判定

というように、計2回、判定が行われます。

共通テスト併用型との併用でも同様です。

さらに、一般入試、共通テスト併用型、英語4技能利用型入試の3種類を併願していれば、1回の試験で3回の合否判定をされます。

入試日程について(A日程とF日程について)

A日程やF日程という言葉は西南学院大学の独自の言葉であり、他の私立大学の場合も、同じように独自の言葉で説明されていますね。

ここまでの説明は、A日程を例にとってきましたが、同じことがF日程にも言えます。

どちらが有利な日程か、というのもありません。

A日程とF日程で、同じ学部学科を受験した場合、必要があれば得点調整などを行い、より高評価となる日程の方が自分の点数として採用され、その点数をもって合否を決することになります。

まとめ

西南学院大学は、一般試験、共通テスト併用試験、英語4技能利用型試験を併願(同時に受験)することは可能です。

また、それぞれ別の試験を受ける必要もありません。

より西南学院大学の入試について広く知りたい方は、こちらの記事(西南学院大学を志望する生徒におすすめするのは古賀塾)も参考にしてみてください。

私立大学は、いろいろな方式や、いろんな日程で受験ができますね。

複雑ではあるものの、正しく理解していれば、自分にとって有利な受験をすることも可能になります。自分の状況も踏まえ、考えてみてください。

分からなかったときは、ぜひ、ご相談ください!

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投稿者プロフィール

山下 拓海
山下 拓海
生徒それぞれの目標に対し、現状把握・分析から最短距離で合格するためのカリキュラムとスケジュールを作成し、進捗をしっかり管理することで合格力を高めます。
大学在学中から塾講師として指導に携わる中で、生徒の成績をアップさせることに魅了されました。東進衛星予備校の校長としての教務も経験しております。
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