今回は、第一志望としてはもちろん、修猷館高校や城南高校の併願校としても人気の福岡大学付属大濠高校について見ていきます。
偏差値についても話をしていくので、受験生だけでなく、1・2年生も日々の学習の目標などにしてみてください。
大濠高校の入試日程と科目
大濠高校では、専願入試・前期入試・後期入試という3回の入試が行われます。
専願入試と後期入試の科目は、国語・数学・英語の3教科、試験時間はどれも50分、満点は100点です。
前期入試の科目は、国語・数学・英語(リスニングあり)・社会・理科の5教科です。
大濠高校には
・スーパー進学コース
・進学コース(特進)
・進学コース
の3つのコースがあります。
それぞれの入試日程での募集定員は、3コースをあわせて、下記の通りになっています。
専願:40名
前期:380名
後期:40名
福大大濠の合格に必要な偏差値
ここからは、合格に必要な偏差値などをまとめていきます。
ただし、ここで紹介する偏差値は「県模試」での結果をもとに作成されています。
県模試はあくまでも公立入試に似せた試験です。
公立高校を受験する場合には、とても良い指標になりますが、この模試での偏差値が高いと大濠に合格、低いと不合格、ということが必ずしも当てはまるわけではないことに注意してください。
最終的には過去問で、そして本番で、大濠高校が出題する形式で解けるようになっておくことが重要です。
その点を踏まえた上で、実際に確認していきましょう。
福大大濠・スーパー進学コース
大濠高校のスーパー進学コースは、難関国公立大学への現役合格を目指すコースです。
3年後の目標が高いため、入学時の実力も、相当に高いものが求められます。
合格を安心して見られるようになるには偏差値72が必要です。
この偏差値は、その模試を受験した生徒のうち「上位1%」程度となります。
学年の生徒数が300人程度の元岡中や玄洋中であれば、あくまで割合だけで考えれば「上位3〜4名」ということになります。
合格者の平均で見ても偏差値は67.9で、これは「上位3.5%」程度、同じように元岡中や玄洋中で例えれば、学年の「上位10名」くらいが基準となります。
はっきりと公表されてはいませんが、実際の合格者の声や、志願者と合格者の割合などを見ていると、ボーダーは、本番での得点率が75〜80%になると考えられます。
これだけの得点を入試本番でとるには、難しい問題や長い文章でも最後まで考え抜く力だけでなく、もちろん簡単な問題でミスをしない、早く正確に計算ができるという力も必要になってきます。
普段の小テストなどでも「絶対満点!」を狙って取り組むようにしていきましょう。
1つ1つは小さなことでも、この積み重ねが、必ず大きな成果となって返ってきます。
福大大濠・進学コース
大濠高校の進学コースは、国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。
偏差値は、スーパー進学コースよりはやや下がるとはいえ、安心するための合格基準偏差値は65、合格者平均は63.3となっています。
それぞれ上位約7%と約10%であり、同じく元岡中や玄洋中でたとえれば、上位20〜30名となります。
進学コースもレベルは高く、第一志望にしている生徒も多くいますが、修猷館高校や城南高校と併願している生徒も多くいます。
したがって、私立高校の入試において内申点はあまり大きく関わってはきませんが、合格者の内申点の平均を見ると、38.5と非常に高くなっていることが分かります。
評定がオール4だと、合計で36なので、それでも不十分。
そこから更に3教科で5をとれて、はじめて39に到達できます。
日頃から、小テストでも、定期テストでも「全て解けるようにする!」「満点をとる!」という意気込みで取り組む必要があるでしょう。
大濠高校合格に向けて偏差値を上げる
大濠高校に合格するためには、大きく分けて、次の2つのステップを考える必要があります。
・基本問題を完璧にする
(教科書ワークの問題でミスをしない)
・過去問に合わせた対策を行う
偏差値を上げるために、特別なことは必要ありません。
「偏差値が高い」=「平均よりも点数が取れている」ために必要なことは、基本事項を確実におさえてミスをしないことです。
個人の状況や、得意・不得意にもよりますが、中1・2生のときには、自分なりに予習をどんどん進めていきながら、とにかく定期テストで高得点をとれるようにしておきましょう。
その上で、中3の1学期まで定期テストで満点近く学習をすることができていれば、そこからは過去問対策です。
なぜ過去問演習が必要なのでしょうか。
定期テストの問題や学校ワークの問題は、基礎学力を身につけるためには、とても良い問題になっていると思います。
しかし、一方でクセは何もない、もしくは福岡県の公立高校の入試問題に寄せて作られています。
私立である大濠高校は、そうはいきません。
たとえば国語を見てみましょう。
大濠高校では、大問は2つのみ出題され、古文や漢文が単独で出題されることは今のところありません。
この時点で、すでに驚いた人もいるのではないでしょうか?
2つある大問の内容は、1つは説明文、もう1つは小説・物語文です。
公立高校に比べると問題数が少ないため、逆に文章が非常に長く1.5〜2倍となっています。
テーマも難解である場合も多く、学校の教科書以外にも、どれだけの読書経験や、読書をきっかけとした思考経験があるかがポイントになります。
過去問の傾向などは、こちらも御覧ください
→福岡大学付属大濠高校の対策に必要なこと(https://koga-juku.com/junior-high-juken-ohori/)
古賀塾から大濠高校に合格した生徒は、まさにこのようなスケジュールで学習を進められていました。
定期テストの点数や、公立高校タイプの模試では点数がとれるが、夏休みに過去問を解いてみたところ、全く歯が立たない。
それから専願入試の問題5年分と、前期入試の5年分をすべて解き、その都度フィードバックと対策を行っていきました。
数学などは、満点をとれた大問であったとしても、解いた跡を見て「もっと早く解ける方法」を確認したこともあります。
対策そのものも重要ですが、「それだけ対策をしてきた」という自信も、本番で力を発揮するには大切なことだったのではないかと思います。
古賀塾の取り組み
このように、古賀塾では、生徒の状況を見極め、そのうえで目標に到達するために何を、いつまでにすべきなのか、学習計画を立てていきます。
学習進捗を確認したり、確認テストで理解度を確認したりするだけでなく、場合によっては答案を確認してアドバイスを行うこともあります。
その際に、苦手な単元・テーマが見つかれば、解説を行ったり、追加の演習を繰り返して、できるようになるまで取り組んでもらいます。
確かに「多くの人が苦手とする単元・テーマ」は、あります。
集団授業をメインで行う場合には、そういった単元・テーマを扱っていくでしょう。私が授業を担当するならば、やはりそうします。
しかし、実際に生徒1人1人を見ていると、その単元・テーマが苦手な理由、つまり克服するための方法は異なります。
たとえば、二次関数の問題は頻出ですし、さらに三角形や四角形の面積を求めたりすることが重なってくると、苦手にしている生徒も少なくありません。しかし、その苦手な理由は「問題に不慣れである」だけでなく「座標から面積を求めるのが苦手」「等積変形が苦手」「計算が遅い、よくミスをする」なども考えられます。
表面化している問題は同じでも、根っこが違う場合もあるのです。
だからこそ、古賀塾では、1人1人の学習計画を立て、進捗を確認しています。
自立型のコースだけでなく、個別授業でも同様です。
定期テストの得点を上げるため、苦手を克服するため、志望校の過去問が解けるようになるため、必要なことを授業で伝え、演習で定着させていきます。
古賀塾についての詳細はこちら
まとめ
今日は、福岡大学付属大濠高校の合格に必要な偏差値や、過去問の傾向、偏差値を上げるために必要なことを確認してきました。
普段の小テストでも、もちろん定期テストや模試などでも、間違えてしまった問題は次の日や翌週、翌月にも確認して、確実に解けるようにしておきましょう。
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投稿者プロフィール
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生徒それぞれの目標に対し、現状把握・分析から最短距離で合格するためのカリキュラムとスケジュールを作成し、進捗をしっかり管理することで合格力を高めます。
大学在学中から塾講師として指導に携わる中で、生徒の成績をアップさせることに魅了されました。東進衛星予備校の校長としての教務も経験しております。
難関高校、難関大学合格は決して夢ではありません。本気で合格したいと思うなら、古賀塾がとことんサポートします!
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