こんにちは。個別指導の古賀塾の山﨑です。

理系大学受験で是非とも得点源にしていきたい生物。

今回は、生物の勉強法は何をするべきなのか、おすすめの参考書や問題集をまとめました。参考にしてください。

1.生物は、高得点を取るのは大変だが、努力すれば低得点にはならない

医学部受験の生物では、参考書を使ってしっかり対策をすれば、点数が安定しやすいです。詳細は、こちら「理系大学受験の理科選択 あなたは物理派?生物派?」で述べていますが、大学受験において、理科の選択は重要です。

物理は、少し勉強しただけで、高得点を取ることができる人もいれば、逆にいくら勉強しても低得点の人もいます。一方、生物選択者は、物理選択者に比べて、高得点を取るのは、厳しいのだが、努力した分だけ点数になる科目でもあります。したがって、合格できるのであればどの大学でも構わないという方は一般的に生物選択がおすすめです。

2.大学受験 参考書の王道

大学受験において、生物の学習の基本となるおすすめ参考書を以下にまとめていきます。

教科書+教科書ガイド 

対象レベルは基本です。生物を始めとする理科の導入は、教科書が最も良いです。他の参考書は、ある程度知識のある前提もしくは、詳細まで書きすぎていて導入にしては情報が多いこともあります。図や写真も多くあるため分かりやすい教材です。うまく使いましょう。

直接書き込む 大森徹の生物 遺伝のノート:旺文社

対象レベルは基本です。入試頻出である遺伝分野の練習量が少ないと大きく失点してまうため、問題演習を行う必要があります。この参考書は、基本的な内容から始めて遺伝の全分野について問題演習の補足ができ、難易度も高くはないため、短時間で終了させることができます。教科書と併用して、学習すると良いでしょう。

大森徹の生物 記述・論述問題の解法:大学受験Doシリーズ

対象レベルは応用です。国立志望であれば、記述対策が必要です。記述対策のためだけでなく、生物をきちんと理解するためには、記述として表現できるレベルまでに達していると良いでしょう。記述の有無に依らず、レベルの高い大学を志望するのであれば、記述対策を行っておくと良いと思います。

3.大学受験生物 問題集の王道

ここからは生物の受験対策において、知識を定着・発展させるための問題演習用の参考書を紹介します。

生物入門問題精講:旺文社

対象レベルは基本です。センター試験レベルまでは、この教材を演習すれば問題ないレベルにまで到達するでしょう。初学でも解ける問題も多いので、教科書などを見ながら演習すると、問題演習を通して、理解を深めてくれると思います。

生物基礎問題精講:旺文社

対象レベルは基本~標準です。「生物入門問題精講」の1ランク上の演習教材です。このレベルをしっかり演習できると、標準的な問題であれば解くことができるようになります。医学部であれば、どこでも良いという場合でも、8月頃までには解けるようにしておくと良いレベルになっています。

理系標準問題集:駿台文庫

対象レベルは標準です。応用的な部分の演習をするのに適切な問題集となっています。ただし、この問題集で演習する前に、基本的な生物用語をきちんと覚えていて、標準的な問題を全て解けるレベルにはしておくことが必要です。

生物重要問題集:数研出版

対象レベルは応用です。本屋に行くと一度は目にするであろう重要問題集です。応用問題が数多く揃っています。この問題集は、ほぼすべての受験生が演習しています。つまり、この教材の中の類題が出題された場合は、問題の難易度に依らず、解ける人が多いということになります。応用レベルの教材は、周りの受験生に合わせる方が安全です。逆に差をつけたい場合は、これ以外の教材や予備校のテキストもできるようにしておけばいいということにもなります。

4.受験対策に常備しておくと良い生物の参考書

生物の受験対策をするにあたり、常に持っておくべき参考書を以下にまとめました。

生物用語集: 駿台受験シリーズ

生物を理解するためには、用語の暗記・理解が必要不可欠です。この参考書は、テーマごとンにまとめられています。また、生物の正確な定義が書いてあり、イラストでも見やすくまとめられています。以上のように、一般的な用語集よりも見やすく活用しやすいと思います。

 視覚でとらえるフォトサイエンス 生物図録:数研出版

生物の知識を定着させるために必ず図表で視覚的に確認した方が良いです。医学部の生物は用語や人名などの内容が増え、覚えるものが多いです。視覚的に暗記することができるこの参考書は必須と言えるでしょう。

生物合格77講【完全版】:東進ブックス

受験に必要な内容をわかりやすく解説していて、どのレベルのどの時期でも利用できる内容になっています。ただ、この参考書を中心に勉強をすると時間がかかってしまうので、辞書のように気になるところを調べる際に、読み込むという使い方が良いでしょう。

5.生物は計画的にコツコツと勉強

生物の参考書の中でも、使いやすい参考書をまとめました。自分のレベルに合ったものから始めていきましょう。冒頭にも述べたように、生物は非常に重要な科目です。そしてまた、努力が報われやすい科目でもあります。今日から計画を立て、合格に向けて単元ごとにしっかりと対策していきましょう。

投稿者プロフィール

山﨑 翔平
山﨑 翔平
個別指導の古賀塾の塾長。医学部予備校「メディカルラボ」、Z会グループ「アオイゼミ」などで講師経験と東進衛星予備校の校長としての教務経験をもっています。
入試問題の作成や模擬試験の作成、参考書やタブレット教材などの教材作成やマイナビ「中学受験受験ナビ」https://katekyo.mynavi.jp/juken/ などでの連載も行っています。
担当した子ども達に「しっかりと寄り添って自立させる」をモットーに親身になって指導をする先生です。