中学校の理科の授業を聞いていて、話についていけないと悩んでいませんか?

授業についていけないと授業の時間がとても長く感じてしまいます。ついていけないことは悪いことではありません。実はたくさんいます。

家族に相談できていない場合はまず相談しましょう。

もし、ご家族が相談を受けたら、ゆっくり話を聞いてあげてください。このままだと、勉強に自信がなくなり、将来の夢も考えらません。

古賀塾の無料カウンセリングにて相談をされたご家庭でも、「理科は覚えるだけなのに、なんでできないの」「勉強してないだけでしょ」「やればできるのにやっていない」などを子どもに言ってしまっていました。

理科は覚える部分ももちろんありますが、理解しないとできない分野の方が多いです。つまり、数学に近い部分が多いということです。

このことを知らないで子どもと接していると、子どもの「理科離れ」が加速してしまいます。授業についていけない理由は様々ですが、できない単元などの原因が分かれば解決策もできてきます。参考にしてください。

授業についていけない理由を探す

学校の授業についていけないのか、塾の授業についていけず、クラス分けのテストなどで思うような点数が取れないのかに分類してアドバイスをします。

学校の授業についていけない場合

理科の特徴として、分野が分かれているということがあります。物理分野、化学分野、地学分野、生物分野のどこの分野の授業についていけないのか、それともどの分野もついていけないのか、これによって原因が変わります。

先生の説明が分からない

どの分野も授業についていけない状況だと、先生の説明が分からないという状態になっている可能性があります。

理科の授業は先生によって癖がかなり出てきます。実験を中心に授業を行う先生もいれば、プリントで大事な用語を赤ペンで書かせるだけの授業もあります。

最近は、映像授業を気軽に受けることができるので、いろんな先生の説明を聞いてみるのもいいと思います。

前の単元から分からない

授業についていけない分野があるという場合は、前の単元が分かっていないことが理由の大部分を占めると思います。
化学分野は、化学分野でそれぞれ内容が関連しています。ただ、理科は、それぞれの分野を学年をまたいで、習うので、前の学年の内容を理解していない、あるいは、忘れてしまっていると授業についていけなくなります。

ついていけていないと思う分野を優先して、過去の内容の復習をしましょう。場合によって、その分野だけを家庭教師や古賀塾のような個別指導をしてくれるところで習い直してもいいと思います。相談ください。

塾の授業についていけない場合

質問しにくい環境

理科が分からないから塾に通っているにもかかわらず、塾で質問がしにくいという相談はかなり多く受けています。

学校の授業中に質問するのはかなり勇気がいります。授業後に職員室にいくにもあまり質問に行く時間が無いですし、勇気もいるのは分かります。しかし、本来なら塾では質問はしやすいはずです。ただ、塾の先生によっては、「こんなの分からないのか」と怒られるなどの理由で、質問がしにくいと言っている子は多いです。当然今のままだと、理科ができるようにはならないので、確認してみてください。

内容が難しい

進学塾であれば、高校入試に向けた逆算されたカリキュラムを作っているので、入試問題の過去問を早い段階から用いています。

塾によっては、クラス分けをしており、上のクラスに居続けることが志望校合格のための必要条件である場合もあります。

こういう場合は、古賀塾のような個別指導で指導してくれる塾や家庭教師などと併用するのも効果的です。

ペースがはやい

これも進学塾では入試から逆算されたペースでカリキュラムを作っているので、進度が早いところもあります。塾によっては、一学期に一年分の内容を行い、夏期講習で一年分の演習。さらに二学期にレベルを上げて一年分の内容を行い、春期講習や冬期講習などを含めると4、5周行うという塾もあります。当然、予習がしっかりできていないとついていけません。

参考書などを使って予習するのもいいですが、スタディサプリ、Try ITのような動画コンテンツを使って予習した上で、参考書を使うことをおすすめします。

動画配信に抵抗がある方もいますが、動画を見た上で、参考書を使うとわかりやすくなります。例えるなら、アニメを観た上で、マンガを読むとすぐに読める感覚です。あるいは、ドラマを観てから小説を読むと読みやすくなるのと同じです。

学年別ついていけない原因

中学一年生

中学一年生の場合は、生物分野と地学分野の大部分は、覚えるところが多いです。この部分は、「ついていけない」というよりは、「覚えられない」という悩みが多い印象です。
こういう所は、「ゴロ合わせ」で覚えたり、資料集、図説を繰り返し見ることで、視覚的に覚えることがおすすめです。

授業についていけない人が多いのは、「光の性質とレンズ」「力のつりあい」や化学分野である「物質のすがた」、「地震」の計算問題です。
これらの分野ではいわゆる公式がたくさん出てきますが、これらの多くは、比・割合の計算です。このことに気付かず、そのまま公式に当てはめて計算をしてしまっていると、分からないという状況になります。まずは、公式の意味を理解できているのか確認しましょう。

中学二年生

中学一年生の頃と比べると理解しないといけない分野は、非常に増えます。「電流」や「磁界」のような電磁気分野、「原子や分子」などの化学分野、「天気」などの地学、「細胞」や「消化と吸収」のような生物分野。

生物分野においては、覚えないといけない所は多いですが、資料集を見たり、自分で絵を書きながら覚えるなどして、視覚的に覚えることが必要です。

その他の分野は、覚えるというよりは理解が必要な分野です。中学二年生から理科が苦手になる人は非常に多いです。

授業についていけない理由の多くは計算問題が分からないため、という人が多いですが、この原因は、中学一年生のときと同じで、「比や割合の計算」ができないからという人は多いです。小学校の頃に、算数の勉強をそこまでしてこなかった人は注意が必要です。

どの分野も非常に大事な範囲ですが、まずは、化学分野の「原子や分子」の理解を優先にしましょう。他の分野は、中学二年生で完結する部分が多いですが、「原子や分子」は中学三年生でも再び発展した形で取り扱います。優先順位をつけるのであれば、この範囲です。しかし、完結する単元ということは、入試ではそのまま出題される所とも言えるので、他の単元は入試にはめちゃくちゃ出題されます。

中学三年生

中学三年生では、地学分野の日周運動や年周運動のように理解しないといけない分野もあれば、遺伝の計算問題のような組合せを考える問題もあり、非常に内容としても難しくなりますが、この分野だけがどうしても分からないで、授業についていけないという人は少ないです。ほとんどの場合は、この範囲が分からないならば、他の分野にも分からない所がたくさんあり、優先順位をつけた学習を行わないといけないケースが多いです。理解する力を鍛えてあげる必要があります。もちろん、日周運動や年周運動の部分だけが理解できず、授業についていけない場合もあります。

中学三年生で授業についていけない理由は、ほぼほぼ中学一年生、中学二年生の内容が理解できていない、忘れていることが原因です。特に中学一年生の「力」の分野、中学二年生の「原子や分子」とは非常に関連しています。よって、ここができていないと当然ついていけません。

優先順位をつけて対策を行うべし

授業についていけないのであれば、今から少しずつ苦手な部分を対策していくことになるが、優先順位をつけて、一つずつ克服していくようにしましょう。もし、他の教科にも授業についていけないものがある場合は、そこも含め一つずつやっていきましょう。強化できる教科は、せいぜい二科目までだと思っています。五科目すべてを強化するのは物理的に厳しいと思います。ただ、他の科目においても最低限の勉強をすることは忘れないでください。理科一科目の強化であったとしても、分野を絞って学習した方がいいと思います。優先順位をつけられない場合などはご相談ください。

授業についていくには、「環境を変える」「基礎固め」

授業についていけない理由が、先生との相性や質問しにくい環境だからという場合は、早急に対応した方がいいです。動画での受講は非常におすすめです。また、古賀塾では、オンライン個別指導を行っており、一人一人の状況に合わせて、理科の指導を行っています。面談も定期的に行っており、不安なことや勉強法のアドバイス、モチベーションの管理なども行っています。ご相談ください。

「基礎」ができていない、つまり、前の単元の理解が不十分である場合は、まずはそこからやり直しましょう。学習計画をしっかりと行い実行することが大事です。

授業についていけないで、暗い思いをしているのであれば、改善できる方法を探し、授業がたのしく感じるような行動をしましょう。

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投稿者プロフィール

古賀 陽大
古賀 陽大
現在は福岡市西区にあります、株式会社amiciで統括責任者として働いております。
以前は、東進衛星予備校の校長として13年間ほど勤務しておりました。教え子には東京大学(理科三類含む)、京都大学、一橋大学、九州大学、医学部医学科(国公立・私立含む)などの多くの合格者を出しておりました。長女が生まれたのをきっかけに、理想の教育施設を作りたいと現在の会社に転職しました。 株式会社amiciは2016年4月に民間保育所のプティット福重ルームからスタートしました。