こんにちは。個別指導の古賀塾の山﨑です。
大学受験を始めとして、英検やTOEICなどの資格試験についても同じことが言えますが、どんなに恵まれた環境にいても、復習をしなければ、点数や偏差値が上がってくることはありません。
今回は、勉強法の中でも、復習の仕方に絞って、やり方の紹介をしたいと思います。
勉強はやり方次第で成果が変わりますので、丁寧にお伝えします!
分からなかったら、古賀塾のイベントや体験授業などに参加するとアドバイスします。
いくつか方法をお伝えするので,参考にしてください。
1.復習は必要なのか
人間の記憶力は実は大したことはありません。一度覚えたこともすぐに忘れてしまいます。
エビングハウスの忘却曲線というものを聞いたこと、見たことがあるでしょうか。
ここから言えることは、人間はすぐに忘れてしまうということです。
ただ、この忘却曲線というのは、単純な暗記、要は関連性のない単語の暗記に限りということなので、各教科の勉強内容はここまでひどく忘れてしまうということではないです。普段の勉強では、必ず理屈、理由を意識した学習になっているはずです。もし、ただの丸暗記の勉強をしているのであれば、エビングハウスの忘却曲線通りになってしまうので、忘れるスピードは早いとも言えるでしょう。
〇単純な暗記ならば、忘却曲線のようにすぐ忘れる
〇理由、理屈を意識した勉強が大事
2.復習のタイミング
忘却曲線から復習の時期を考えるのはあんまり意味がありません。それは、先ほど述べたように、普段の学習は単純な暗記ではないからです。
では、復習のタイミングはどうするべきなのか。
それは、個人の状況によって異なると考えるべきです。
1週間に1回の人もいれば、2日に1回の人もいる、2週間に1回の人もいます。
重要なことは、それぞれの今の実力次第ということです。
考えてみて下さい。2週間に1回の復習で良い人と、2日に1回のペースで復習しないといけない人の場合、どちらが実力があると思いますか。
当然、2週間に1回のペースで問題ない人ですよね。つまり、実力によって、ペースは異なるということです。
では、その実力とは何を見て判断したら良いのでしょうか。模試の偏差値なのか、それとも、学校のテストなのか。
結論は、1回の復習で処理できる量です。
例えば、毎週日曜日を復習する日と設定したとします。つまり、月曜日から土曜日までに学習した内容を日曜日に復習するのですが、ポイントは、日曜日だけで月曜日から土曜日までの内容が全て復習できたかどうかです。できたのであれば問題ありません。逆に余ったのでれば、2週間に1回くらいのペースでもいいでしょう。足りなかった場合は、復習する日を細かくするべきでしょう。例えば、日曜日と水曜日のようにすることで、短いスパンで復習ができるので、1回あたりの学習量は減らすことができます。
復習できる量は人によって異なります。1週間分を1日で復習できるのか、3日分を1日で復習できるのか処理できる量に応じて、頻度を決めてください。
3.復習する方法とおすすめグッズ
実際に復習は何をすればいいのか。学校や塾・予備校で復習が重要であるとは言われるものの今更聞けない。こんな悩みを持っている人もいますよね。おすすめの復習方法を紹介します。
覚えたいところを赤シートで隠す
授業を受けている時や、参考書で勉強しているときに、ノートを取りますよね。その時から、復習しやすいノートを作ることがポイントです。一回で身につく人などほとんどいませんので、復習がしやすいかどうかで、理解に差も出てきます。結果的に、成績にも影響します。
例えば、赤シートで隠しながら、復習をしたい人は、重要なところや、覚えにくいところを赤ペンでノートに書いておくと、復習の際に覚えやすい状況を作ることができます。
また、緑のマーカーで塗ると、その上から赤シートを重ねることで緑から黒に変わって見えるので、隠すことが後からも可能です。ただ、緑で塗り過ぎると見た目が気になる人もいるので、あらかじめ赤で書くことがベストとも言えます。
単語カードでテスト
昔ながらの暗記方法として暗記カード、単語帳を利用して暗記するという方法があります。
おすすめの使い方としては、復習する際に、単語帳に書き込み、移動時間などの隙間で知識のチェックをする。ここまでは一般的な使い方です。
おすすめは、夜寝る前に、覚えているか最終確認をし、覚えていたら、捨てることです。単語帳に残っているのは覚えていないもののみに絞れるので、復習の回転も良くなります。せっかく書いたのにもったいないという発想を捨て、定着してなかったら、再び書けばいいだけです。私も資格試験などを受ける時はこの方法を使っており、部屋が単語帳のリングだらけになります。
単語帳には、大きいサイズのものもあるので、用語の確認だけではなく、定義の確認や基本問題の確認などもできるため工夫次第ではかなり復習に使えます。
復習するものをまとめておくボックス
学習内容を復習する頻度は人によって異なります。毎日復習をしないといけない人は、その日に学習を行ったものを復習するので、何を復習すべきか忘れてしまうことはないですが、ある程度知識が定着してくる、あるいは一日の復習量が少ない科目などにおいては、1週間に1回、2週間に1回で十分なケースも出てきます。ただ、二週間復習しないと何を復習したらいいか忘れてしまうという問題が出てきます。復習する内容を探す時間だけで20分、30分と時間がかかってしまい、復習する時間が減り、結局、1日で復習できないという意味のないことになってしまいます。
毎日復習する必要はないですが、毎日復習すべきものを整理することはやっておきましょう。そして、それをボックスに入れてしまい、復習日にはそれを処理すれば良いという流れを作りましょう。
ホワイトボードでアウトプット
頭では理解しているつもりでも、言葉にしてみるとわかっていなかったということは良くあります。最も効率の良いインプットの方法は、アウトプットです。言っていることは意味不明ですが、塾・予備校での指導経験を経てこの結論に至りました。人に教えるために、授業内容を考え、知識のインプットを先生も行います。そして、実際に授業を行うので、アウトプットを行うことになります。すると、一度授業を行うとその内容は忘れないだけではなく、さらに噛み砕けた形で理解することができます。この経験は、学生時代も感じていました。実際に、友人に教えてることで自分も理解が深まることができていました。
ただ、実際に教える機会が普段ある人はいいのですが、無い人は一人でやるしかありません。というより、一人でやっても有効です。ホワイトボードを用意して、授業をしてみてください。知識の定着が曖昧だと授業ができないですよ。頭で理解しているだけなのか、本当に理解ができるのか実践し、確認しましょう。
4.個別指導の古賀塾の復習システム
プリント演習システム「eトレ」
eトレは、生徒の目的や理解度に応じたプリントをその場で印刷し鉛筆で解かせる、自立型学習システムです。
1枚10分ほどのスモールステップのプリントにより、軽快な「繰り返し」演習が行え、学力定着を図れます。
➀単元学習終了時の定着度チェック
学校の授業で「習い終わった単元」や学校の授業の予習のために映像授業などで「予習をし終わった単元」の定着度をチェックし,達成度合いを調べます。
テストは提出してもらい,できていない部分は,講師から解説してもらいます。
②テストを実施し、苦手分野に絞った学習
受験勉強や模試に向けた勉強では,短い期間で多くの単元の学習が必要になります。
幅広い単元をテストし,苦手な分野のみ映像授業を受講したり,講習からの解説を受けます。
③テスト結果を集約し、正答率の低い単元のみ再テスト
テスト結果をデータとして残すことで,正答率の低い問題だけ絞って再テストを行い,これを1ヵ月に1回など頻度を決めて繰り返します。復習することが苦手な方にはおすすめの機能です。
このシステムによって,正答率の低かった部分を客観的に判断し,再テストを習慣化することで復習することが苦手な人でも簡単に復習することができます。
5.復習を継続するコツ
大事なことは、復習を習慣化させることです。たまに気が向いたら、復習するというのでは意味がありません。ただ、今までできていなかったことを急に習慣化させることは難しいとも思います。
まずは二週間頑張ってください。二週間頑張ると習慣化されると言われております。
習慣化されると、一気に点数や偏差値にもいい結果が現れます。
そして、望む結果を出して、自分の人生をいい方向に導いていきましょう。
投稿者プロフィール
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個別指導の古賀塾の塾長。医学部予備校「メディカルラボ」、Z会グループ「アオイゼミ」などで講師経験と東進衛星予備校の校長としての教務経験をもっています。
入試問題の作成や模擬試験の作成、参考書やタブレット教材などの教材作成やマイナビ「中学受験受験ナビ」https://katekyo.mynavi.jp/juken/ などでの連載も行っています。
担当した子ども達に「しっかりと寄り添って自立させる」をモットーに親身になって指導をする先生です。
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