こんにちは。個別指導の古賀塾の山崎です。
高校受験生や大学受験生に共通して言えることですが、受験直前期に過去問演習に取り組む方は非常に多いと思います。
実際に、これは重要な学習法であり、これらを実践することに何の問題もありません。
今回は、過去問演習についての注意事項をお伝えしたいと思います。
過去問演習は非常に重要です
今年度の大学受験において、昭和大学医学部の数学の問題で、2014年の東京大学の問題をそのまま使った問題と、2012年の日本医科大学の入試問題をそのまま使った問題が出題されました。
過去問活用宣言を出している学校はかなり多くあります。
過去問と同じ問題が出題されることもあるので、演習しておくことは非常に重要です。
同じ理由で、受験する学校だけでなく、志望校よりも偏差値の高い他の学校の過去問を解いておくことも重要だと言えます。
言うまでもなく、過去問演習をすることで学校の傾向やレベル感が分かることになるので、そういう意味でも非常に重要です。
過去問活用宣言とは
毎年行われる大学入試では、過去に出題された問題が大量に蓄積されており、これらを新たな問題作成の参考にすることは、大学にとっても一苦労です。
そんな中、過去の良問を再利用することの価値を見出し、大学間で過去問を共有する取り組みが始まりました。
この「入試過去問題活用宣言」には、長崎大学、熊本大学、九州工業大学、北九州市立大学を含む100以上の国公立及び私立大学が参加しています。
この宣言に賛同する大学では、過去問を有効活用することで、受験生が過去に解いた問題に再び挑戦する機会があるかもしれません。
この宣言は、大学間で過去の入試問題を共有し、互いに利用することを目的としています。
これにより、各大学はアドミッションポリシーに従いながらも、より効率的な入試問題の作成や選抜プロセスの実施が可能になります。
宣言文には、以下のような方針が掲げられています。
- 参加大学は、自大学の入試過去問題を他の参加大学間で使用することを承認します。
- 入試過去問題を活用するものの、それに依存することなく、アドミッションポリシーに従って入試問題を作成します。
- 入試過去問題をそのまま、または一部改変して使用することが可能です。
- 入試過去問題の使用に関する責任は、使用する大学にあります。
- 参加は、入試要項などで事前に公表し、使用した過去問題については入試終了後に原問題作成大学に通知すると同時に、受験生にも分かる形で公表します。
過去問演習ばかりの学習に注意
過去問演習が重要ではあるものの、そればかりになると失敗してしまうケースがあります。
例えば、今年の福岡舞鶴高校の入試問題は、昨年までの傾向や難易度が変化しました。
過去問中心に学習をしていた人は、得点を落としてしまう子が多く出てきました。
過去問演習も確かに大事ですが、問題集の問題を繰り返し解くことも大事です。
一度授業を受けた部分であっても、忘れてしまっている可能性もあるので、同じ問題でも繰り返し取り組むようにしていきましょう。
過去問演習は、主に受験に関係する話ではありますが、他の学年の人も知っておいた方がいいと思います。
学習法についても今後、発信していきます。気になるテーマがあれば、LINEなどで構いませんので、お知らせください。
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投稿者プロフィール
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個別指導の古賀塾の塾長。医学部予備校「メディカルラボ」、Z会グループ「アオイゼミ」などで講師経験と東進衛星予備校の校長としての教務経験をもっています。
入試問題の作成や模擬試験の作成、参考書やタブレット教材などの教材作成やマイナビ「中学受験受験ナビ」https://katekyo.mynavi.jp/juken/ などでの連載も行っています。
担当した子ども達に「しっかりと寄り添って自立させる」をモットーに親身になって指導をする先生です。
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