皆さん、こんにちは。個別指導の古賀塾の山﨑です。

本日は受験生の皆さんに向けて、効果的な勉強方法についてお話ししたいと思います。

受験は人生の一大イベントであり、皆さんがこれまで積み重ねてきた努力を結果に結びつけるために、効率的で効果的な勉強法を身につけることが大切です。

今回の記事では、日本の伝統的な学習法である「守破離(しゅはり)」の概念を取り入れながら、どのようにして効率的に学ぶかを具体的にお伝えしたいと思います。

守破離とは

まず、「守破離」とは何かについて説明します。「守破離」は日本の武道や茶道などの修行において用いられる概念で、学びの進展を3つの段階に分けています。

1. 守(しゅ): 基本を忠実に守る段階。

2. 破(は): 基本を破り、自分なりの工夫を加える段階。

3. 離(り): 基本から離れ、独自の方法を確立する段階。

この3つの段階を経ることで、最終的には自分自身の力で物事を解決できるようになります。この「守破離」の考え方は、大学受験の勉強にも応用できます。それでは、各段階を具体的に見ていきましょう。

1. 守(しゅ) - 基本を守る

「守」は、基本を忠実に守る段階です。師匠や先生から教えられた方法やルールをしっかりと守り、基本を身につけます。受験勉強においても、まずは基本をしっかりと押さえることが重要です。

この段階であるにもかかわらず、自分に合っている学習法や参考書を探している人がかなり多いです。

勉強習慣がないのに、いい参考書を探しても意味がないですよね。

単語を覚えていないのに、長文の勉強をしても意味がないですよね。

まずは、基本となる「型」を身につけることが大切です。

そのために、先生の言うことをちゃんと聞きましょう。

基本の教科書や参考書を徹底的に使う: 初めは学校や塾で配布された教科書や参考書をしっかりと理解し、解説されている内容をそのまま学びます。基礎がしっかりしていないと、応用問題に対応することは難しいです。

基礎問題を繰り返し解く: 応用問題に進む前に、まずは基礎問題を繰り返し解くことで、基本的な知識を定着させます。反復練習は基礎力を固めるための重要なステップです。

2. 破(は) - 基本を破り、自分なりのアレンジを加える

「破」は、基本を習得した上で、徐々に自分なりの工夫やアレンジを加えていく段階です。ここでは、基本を理解した上で、自分の学習スタイルに合わせた方法を取り入れていきます。

異なる参考書や問題集に取り組む: 基本的な理解ができたら、他の参考書や問題集に挑戦し、異なる視点からのアプローチを学びます。これにより、理解が深まり、応用力が身につきます。

勉強法の工夫: 自分に合った効率的な勉強法を見つけることが重要です。例えば、暗記カードを作る、グループ学習を取り入れる、動画学習を活用するなど、さまざまな方法を試してみましょう。

3. 離(り) - 基本から離れ、独自の方法を確立する

「離」は、基本や既存の方法から完全に離れ、自分独自のスタイルや方法を確立する段階です。ここでは、自分の目標に向かって最も効果的な方法を自ら考え、実践します。

自分の弱点に合わせた学習計画: 自分の強みと弱みを理解し、それに基づいた学習計画を立てます。例えば、苦手科目に多くの時間を割く、得意科目は効率よく勉強するなど、自分に最適なプランを作りましょう。

オリジナルの勉強法を確立: 自分独自のノートの取り方、記憶法、復習方法などを確立し、最も効果的な学習法を追求します。例えば、マインドマップを使って思考を整理したり、自作の問題集を作るなど、創意工夫を凝らしましょう。

結論

「守破離」の考え方を取り入れることで、皆さんの勉強法は飛躍的に向上するでしょう。基本を守り(守)、そこから工夫を加え(破)、最終的には自分自身の方法を確立する(離)。このプロセスを通じて、自分に最適な勉強法を見つけ、受験を成功へと導いてください。

本日の記事が、皆さんの学習に少しでも役立つことを願っています。

質問があれば、ぜひお聞かせください。ありがとうございました。

投稿者プロフィール

山﨑 翔平
山﨑 翔平
個別指導の古賀塾の塾長。医学部予備校「メディカルラボ」、Z会グループ「アオイゼミ」などで講師経験と東進衛星予備校の校長としての教務経験をもっています。
入試問題の作成や模擬試験の作成、参考書やタブレット教材などの教材作成やマイナビ「中学受験受験ナビ」https://katekyo.mynavi.jp/juken/ などでの連載も行っています。
担当した子ども達に「しっかりと寄り添って自立させる」をモットーに親身になって指導をする先生です。