こんにちは。個別指導の古賀塾の山﨑です。
今回は、医学部に興味のある方に向けて、医学部と他学部の違いを「数学」という視点からまとめたいと思います。
近年の医学部人気に伴って、医学部の偏差値は急増しています。今のお父さん、お母さん世代の頃とは比較にならないほど、偏差値は急増しており、偏差値が20も上がった医学部もあります。
今回は、医学部予備校講師でもある私が、医学部に合格するために必要な学習をまとめます。是非、参考になればと願っております。
医学部の数学と他学部の数学の違い
結論をいえば、数学としての違いはありません。
英語のように、医療系の内容が出てくるというような大きな差はありません。正しい数学の勉強を行えば、どの学部でも問題なく解けます。
では、“なぜ「医学部のための数学」「医学部対策数学」などの医学部用の学習というものが世間に伝わっているのか”ということをまとめていきます。
医学部数学の正体
先ほど述べたように医学部だろうが他学部だろうが、数学であることには違いありません。それどころか、多くの国立大学では医学部の数学の問題と他学部の数学の問題が同じです。
では、医学部数学とは何なのか。
ポイントは3つです。
1.私立医学部数学
2.他学部よりも正答率が高い
3.国公立大学単科医科大学数学
1つずつポイントを確認していきます。
私立医学部数学
多くの医学部数学対策はほとんど「私立医学部の数学対策」を指します。
私立医学の特徴は、
1. 制限時間は非常に短い
2. 答えのみ記入
3. 大学ごとに傾向がバラバラ
などの特徴があります。
制限時間が短いので、考えている余裕はありません。素早く解く必要があります。
しかし、国立大学の医学部や一部の私立医学部と違い、途中の式などを記述できないので、「計算ミス」などをしてしまうと、0点。
(記述式であれば、論理的に述べることができていれば、かなりの得点がもらえます。)
医学部対策では、この部分を解決します。
いわゆる、「テクニック」や「必殺技」などで、本来であれば、覚える必要のないような「公式」や「解法」を覚えることで、素早く解けるようにしていきます。また、計算量も極端に少なくなるため「計算ミス」なども防ぐことができます。しかしながら、これらの「テクニック」や「必殺技」にもデメリットがありますので、十分に理解した上で、活用するかどうか判断してください。
「医学部数学対策のメリットとデメリット」についての詳細はこちら👇
また、私立の医学部は、大学によって大きく問題の難易度が異なります。
この点でも、「医学部対策数学」というものが存在する理由です。
大学ごとに、頻出問題が存在し、志望大学があるのであれば、その大学の対策は不可欠です。類題をたくさん解いている人と初めて見るような問題を試験場で解くとなれば、差は歴然です。是非、大学ごとの過去の出題範囲を確認するのと同時に、志望校であれば、過去問を解くなど、実際に手を動かすことをおすすめします。志望校を決める際にも有効です。得意な分野が頻出問題となっている大学を選ぶというのも志望校選びの方法の1つです。
他学部よりも正答率が高い
多くの国立大学の場合、他学部と同じ問題を解くことになります。入試問題は、だいたいですが、解きやすい問題が半分、解きにくい問題が半分くらいで構成されています。たとえ東京大学であったとしても、すべての問題が難しいわけではなく、解きやすい問題も存在します。
他学部であれば、戦略の上で、解きやすい問題だけ得点し、他科目で得点することで合格することもできます。東京大学であってもこの戦略は通用します。受験戦略が重要になってくるのもこのことからです。
しかし、医学部では簡単にはいきません。解きやすい問題に関しては、ミス無く確実に解けることが重要であり、解きにくい問題であったとしても、半分くらいは解けないといけません。仮に、共通テスト(旧 センター試験)で少し失敗をしてしまったということであれば、満点近く取らないといけません。
医学部に合格するためには、
1. ケアレスミス対策
2. 難しい問題を解く対策
を十分に行うことが必要です。
単科医科大学
浜松医科大学、滋賀医科大学、旭川医科大学のような国公立単科医科大学の問題は非常に難しいです。総合大学の医学部であれば、他学部と同じ問題を出題されることもあり、医学部だからといって、めちゃくちゃ難しい問題を解けないといけないわけではありません。しかし、単科医科大学は医学部専用の問題になります。正直、めちゃくちゃ難しいです。その分、平均点も低いので、共通テスト(旧 センター試験)で失敗した人が逆転合格を目指して受験するというケースが多く見られます。
正答率40%くらいあれば、足を引っ張ることはありません。このテストで60%以上取れれば、逆転合格も狙えます。数学が得意な人は、志望校として、しっかりと対策し、難しい問題にチャレンジしてみるといいと思います。
医学部に合格するためのおすすめの参考書
医学部に合格するためには、参考書を利用した学習が不可欠です。医学部の数学を学べる参考書と数学を基礎から応用までレベルごとに学ぶことができる参考書をまとめております。
勉強方法も合わせて紹介していますので、参考になればと幸いです。
【九州大学や医学部向け】難関大学受験生向け参考書・問題集選びガイド - 個別指導の古賀塾
医学部に合格するための学習計画
医学部に合格するためには学習計画をきちんと立て、実行していくことが必要です。また、模試などを受けることで、現状を正しく知ることも重要です。
個別指導の古賀塾では、医学部に合格するための学習方法を一緒に考え、医学部合格に向けて、お手伝いをしております。参考にしてください。
独学でも医学部に合格できるのか
多くの医学部受験生が、塾や予備校、医学部予備校に通っております。そんな僕も医学部予備校で教える立場ですが、予備校に通えない、あるいは、予備校が存在しない地域にいる人は、独学で学ぶしかありません。独学で合格することは難しいですが、正しく勉強できれば可能です。参考にしてください。
国立医学部に合格した28歳再受験生の勉強法に密着! - 個別指導の古賀塾
医学部数学の勉強法は、他学部と基本は同じ
以上、医学部の数学の勉強法をまとめましたが、基本的に数学の勉強法は医学部だろうが、薬学部だろうが、歯学部だろうが同じです。
ただし、大学ごとに傾向は異なります。過去問を解くことで、レベル感を知りましょう。
これはものすごく重要です。
〇〇大学では、これまで補助線をものすごく引かないとできないような問題は出題されてないというのを知っていれば、問題を考える時のアプローチの助けになります。
なかなか傾向に気付けない人も多くいると思うので、個別指導の古賀塾では、自分の実力チェックおよび過去問に対応できるようにするためにサポートを行っています。
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投稿者プロフィール
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個別指導の古賀塾の塾長。医学部予備校「メディカルラボ」、Z会グループ「アオイゼミ」などで講師経験と東進衛星予備校の校長としての教務経験をもっています。
入試問題の作成や模擬試験の作成、参考書やタブレット教材などの教材作成やマイナビ「中学受験受験ナビ」https://katekyo.mynavi.jp/juken/ などでの連載も行っています。
担当した子ども達に「しっかりと寄り添って自立させる」をモットーに親身になって指導をする先生です。
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